自閉症オルガノイドにおける短鎖脂肪酸処理の差次的解析:トランスクリプトームシーケンシングに基づく
Differential analysis of Short chain fatty acids incubation in autistic organoids based on transcriptome sequencing
自閉症スペクトラム障害(ASD)の脳オルガノイドを用いたトランスクリプトーム全域のRNAシーケンシング解析により、短鎖脂肪酸(SCFA)処理の影響を調査した。ASD脳オルガノイドを対照群、酢酸ナトリウム処理群(100 μM、7日間)、酪酸ナトリウム処理群(100 μM、7日間)の3群に分け、遺伝子発現差を解析した。酢酸処理は主に遺伝子発現の差次的調節に関連する遺伝子群に影響を与えた一方、酪酸処理は免疫関連プロセスを活性化した。KEGGパスウェイ解析では、酪酸処理はASDオルガノイドにおけるTGF-β免疫関連シグナル伝達経路と関連し、酢酸処理は転写調節、触媒活性、膜透過性などの分子機能に主に影響を与えた。
本記事はASD脳オルガノイドを用いた短鎖脂肪酸(SCFA)のトランスクリプトーム解析に関する基礎研究であり、酢酸と酪酸が遺伝子発現や免疫経路に異なる影響を与えること示したが、創薬や治療法開発に直結する具体的な成果・発表・治験開始・企業関与の事象は含まれていない。基礎研究段階の知見であり、現時点で投資判断に資する具体的な事象は確認できない。