主要うつ病性障害に対する機能的電気刺激:パイロット無作為化比較試験のプロトコル
Functional electrical stimulation for major depressive disorder: Protocol for a pilot randomized controlled trial
主要うつ病性障害(MDD)の3分の1の患者は従来の治療法で効果が得られないため、新たな作用機序を持つ治療法が求められている。顔面筋への両側機能的電気刺激(FES)は、表情筋を電気電流で活性化させ、MDDに対する新たな「心身」介入を提供する可能性がある。本パイロット無作為化比較試験では、60名の参加者を対象に、4週間にわたる20回の両側顔面FESセッションの効果、安全性、忍容性を評価する。うつ病症状、不安、生活の質、睡眠への影響を評価し、参加者の脱落やプロトコル遵守状況を監視して忍容性を、有害事象を監視して安全性を評価する。本試験の結果は、多施設大規模無作為化比較試験の開発を導き、FES治療パラメータのさらなる洗練に役立つ。本試験はClinicalTrials.govに登録済み(NCT07629050)。
- 両側顔面機能的電気刺激(FES)をMDDの新規「心身」介入として評価するパイロット無作為化比較試験のプロトコルが公開された
- 対象は60名、4週間にわたり20回の両側顔面FESセッションを実施し、うつ病症状・不安・生活の質・睡眠への影響を評価する
- 忍容性は脱落・プロトコル遵守状況、安全性は有害事象の監視によって評価する
- 本試験結果は多施設大規模無作為化比較試験の設計とFES治療パラメータの洗練に活用される予定
- 本試験はClinicalTrials.govにNCT07629050として登録済み
顔面筋への機能的電気刺激(FES)という新モダリティの臨床開発初期段階の動き。4週間20回・60名のパイロットRCTで有効性・安全性・忍容性を確認し、その結果を多施設大規模試験へつなげる設計であり、非侵襲の neuromodulation 領域における新規治療選択肢の創出可否を見極める材料になる。現時点では前臨床〜早期臨床に近い位置づけで上市・収益化は遠いが、うつ病治療の薬剤抵抗例という未充足ニーズの大きい市場を狙う点、非侵襲デバイス/ニューロモジュレーション企業への投資判断では、このエンドポイント設計と多施設展開の可否が重要な評価軸になる。