炭酸化後の混合再生レンガ骨材コンクリートの一軸圧縮構成挙動
Uniaxial Compression Constitutive Behavior of Mixed Recycled Brick-Aggregate Concrete After Carbonation
建設廃棄物である廃レンガと廃コンクリートを粗骨材として使用した混合再生レンガ骨材コンクリート(MRBAC)は、資源有効活用として有望視されている。本研究では、再生レンガ骨材(RBA)の置換率(0%、10%、20%、30%)と加速炭酸化期間(0日、40日、80日、120日)の異なる16群の供試体を製作し、炭酸化深さ、立方体圧縮強度、弾性係数、一軸圧縮構成曲線などを測定した。結果として、120日間の炭酸化により、MRBACの立方体圧縮強度と弾性係数はそれぞれ16.07~32.13%、28.3~50.1%増加した。炭酸化深さはピーク応力にRBA含有量よりも強い影響を与え、強度増加率は炭酸化の進行とともに低下した。ピークひずみは炭酸化深さとともに減少し、RBA置換率とともに増加し、RBA添加はコンクリートの延性を向上させた。実験データに基づき、炭酸化深さとRBA置換率の連成効果を考慮したMRBACの構成モデルを提案した。本研究は、炭酸化環境下でのMRBACの構造設計と普及に理論的根拠を提供するものである。
- 廃レンガと廃コンクリートを粗骨材に使う混合再生レンガ骨材コンクリート(MRBAC)で、120日間の加速炭酸化により立方体圧縮強度が16.07~32.13%、弾性係数が28.3~50.1%増加した。
- RBA置換率0/10/20/30%と炭酸化期間0/40/80/120日の計16群の供試体を製作し、炭酸化深さ・圧縮強度・弾性係数・一軸圧縮構成曲線を測定した実験研究。
- 炭酸化深さとRBA置換率の連成効果を考慮したMRBACの構成モデルを実験データに基づき提案し、炭酸化環境下での構造設計の理論的根拠を提供。
建設廃棄物を粗骨材として再利用する混合再生レンガ骨材コンクリート(MRBAC)に対し、加速炭酸化を施すことで強度・弾性係数が大幅に改善することを示した学術研究。炭酸化深さとRBA置換率の連成効果を組み込んだ構成モデルを提案しており、CO2固定とリサイクル骨材活用を同時に狙う建材分野の技術シーズとして注目される。ただし現段階では実験室規模の検証であり、実用化・量産・規制対応には時間を要するため、素材メーカーや建設会社への具体的な技術移転・商用化の進展を待って投資判断すべき段階。