脳領域間の相互作用を解読する埋め込み型ニューラルチップ、EPFLが開発
Neural chip decodes interactions between brain regions
スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)の研究チームは、脳領域間の通信を追跡し、認知および感情状態をリアルタイムで識別する埋め込み型ニューラルSoC「LogSync」を開発した。従来の深部脳刺激療法(DBS)が単一領域に依存しがちだったのに対し、本チップは異なる脳領域間の信号同期や脳波強度といったネットワークレベルのバイオマーカーを抽出・解析し、特定の状態を検出して刺激をトリガーする。対数演算の導入やアルゴリズムとハードウェアの協調設計により、消費電力を200マイクロワット未満に抑制した。本研究は米国国立精神衛生研究所(NIMH)からの660万スイスフランの助成金などを得て実施され、EPFL発のスピンオフ企業Infera Neuroなどを通じて臨床応用が進められている。
- スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)が、脳領域間の通信を追跡して認知・感情状態をリアルタイム識別し刺激を行う埋め込み型ニューラルSoC「LogSync」を開発、消費電力を200マイクロワット未満に抑制した。
- 米国国立精神衛生研究所(NIMH)から660万スイスフランの助成金等を受け、EPFL発のスピンオフ企業Infera Neuro等を通じて臨床応用が進められている。
ネットワークレベルの脳活動をリアルタイム解読し低消費電力で介入する埋め込み型BCIチップは、従来の単一領域DBSの限界を克服する次世代ニューロモジュレーション技術として高い臨床的・商業的価値を持ちます。EPFL発のスピンオフInfera Neuroによる実用化推進と公的助成金の獲得は、精神・神経疾患治療市場における事業化タイムラインの短縮を期待させます。