Saab、高性能コンセプトで協調戦闘航空機レースに参入
Saab Enters Collaborative Combat Aircraft Race with High-End Concept
Saabは、自社のGripen E戦闘機を補完する「同等能力を持つ補完機」として、2030年代初頭に迅速に開発可能な自律型、無尾翼、超音速、ダブルデルタ翼の航空機コンセプト「A3」を発表しました。A3は、2040年代のスウェーデンにおける将来の有人戦闘機のニーズに向けた概念的・技術的な足がかりともなり得ます。このコンセプトは、ボーイングのMQ-28ゴーストバットのような低コストで消耗可能な航空機とは異なり、フランスのダッソー・ラファールとニューロン由来の無人戦闘航空機を組み合わせる計画に近いものです。Saabは、ミッションの複雑化により、協調戦闘航空機(CCA)はより高性能で生存性が高く、広範なミッションに対応できるセンサーや電子戦システムを備える必要が出てくると主張しています。また、欧州の限られた空域ではCCAの認証が必要になると指摘しています。A3はストックホルムのGripen後継機計画への直接的な回答ではありませんが、スウェーデン空軍を無人分野へ移行させ、Gripen Eを補完する「提案」であるとSaabは述べています。Saabは、A1(15ヶ月以内に初飛行予定の超音速自律型低観測デモンストレーター)とA2(年後半に初飛行予定の同様の設計だが内部兵器庫を備える)という2つの無人戦闘航空機デモンストレーターも開発中です。A3の取得コストはGripenの約半分、ライフサイクルコストは3分の1になる可能性があり、有人機との比率は2:1または3:1が想定されています。Saabは、AI戦闘機パイロットアカデミーを設立し、AIパイロットの育成を進めています。また、Arexis電子戦技術を基盤とした自己防御スイートも開発中です。低コスト分野では、Rubyという低コスト固定翼無人デモンストレーターも開発しており、これは航空機設計・製造の新アプローチと、アビオニクスにおける携帯電話技術の利用可能性を実証することを目的としています。
- Saabが自律型・無尾翼・超音速・ダブルデルタ翼の協調戦闘航空機(CCA)コンセプト「A3」を発表し、2030年代初頭の迅速な開発を計画
- A3の取得コストはGripenの約半分、ライフサイクルコストは3分の1になる可能性があり、有人機との比率2:1または3:1が想定されている
- SaabはA1(15ヶ月以内に初飛行予定)とA2(年内初飛行予定)の2つの無人戦闘航空機デモンストレーターを開発中
- SaabはAI戦闘機パイロットアカデミーを設立し、AIパイロットの育成を進めている
Saabが自律型・無尾翼・超音速の協調戦闘航空機(CCA)コンセプト「A3」を発表し、2030年代初頭の開発を目指す点は、防衛航空分野における無人化・自律化の流れを加速させる重要な動きです。特にA3の取得コストがGripenの約半分、ライフサイクルコストが3分の1とされる点や、有人機との比率2:1または3:1という運用構想は、今後の欧州防衛調達における無人戦闘機市場の拡大を示唆しており、防衛・航空セクターへの投資判断において注目すべき材料です。