カナダ、F-35の一部発注キャンセルを検討しスウェーデンのグリペン60機購入へ
Canada considers cancelling part of U.S. F-35 order to buy 60 Swedish Gripen
カナダ政府は、F-35戦闘機の導入計画を大幅に見直し、88機購入予定だったF-35の一部をキャンセルし、代わりにスウェーデンのサーブ製グリペン戦闘機約60機を導入することを検討している。F-35Aは30機程度維持する見込み。この混合艦隊構想は、米国の防衛供給網への依存度を減らし、政治的影響力を緩和するとともに、NORADおよびNATO作戦に必要な第5世代戦闘機の能力を維持することを目的としている。グリペンEは、F-35のステルス性や第5世代戦闘機の能力に加え、低い運用コスト、簡易滑走路での運用能力、広範な技術移転オプションを提供する。この計画は、カナダの防衛産業戦略とも連携し、国内の航空宇宙製造業の拡大と国際的な防衛パートナーシップの多様化を目指すものである。この決定は、2023年1月にF-35が選定されて以来、カナダの戦闘機計画における最も大きな変更となる可能性がある。発表は、米中間選挙後の2026年11月以降になると見られている。
- カナダ政府がF-35戦闘機88機計画の一部をキャンセルし、サーブ製グリペン約60機導入を検討
カナダがF-35調達計画を大幅縮小し、スウェーデンのサーブ製グリペン60機導入を検討するという動きは、防衛調達における「米国一極依存からの多角化」という構造変化を示している。F-35のステルス性など第5世代能力を維持しつつも、運用コスト低減・技術移転・国内航空宇宙産業育成を重視する判断は、防衛装備品のサプライチェーン再編の流れを加速させる可能性がある。防衛関連企業への投資判断において、従来の米国ロッキード・マーチン一強構図が揺らぎ始めた点は注目に値し、サーブなど非米防衛企業や、各国の国内防衛産業育成策の受益者となる企業への注目が高まるだろう。