DARPAと米空軍、AI制御のF-16戦闘機を飛行
DARPA, U.S. Air Force fly AI-controlled F-16
米空軍はDARPAと共同で、AIエージェントによって自律制御されるF-16戦闘機の飛行試験を実施した。これは、戦闘AIの開発を迅速かつ大規模に行うための技術基盤を強化するもので、VENOM(Viper Experimentation and Next-generation Operations Model)プログラムの一環である。VENOMプログラムは、ACE(Air Combat Evolution)プログラムの下で開始され、過去のX-62A VISTAでのAIによるドッグファイト自律操縦の実証に続くものである。VENOMプログラムで改造されたF-16は、VENOM Autonomy Kit(VAK)と呼ばれるキットを搭載しており、パイロットはスイッチ一つで従来の人間による操縦とAIによる制御を切り替えることができる。この改造は、ジェットのコアソフトウェアを変更することなく、標準的なF-16の飛行制御とセンサーを自動化した。今後は、VENOM機はDARPAのAIR(Artificial Intelligence Reinforcements)プログラムの次段階の基盤となり、複数のAIエージェントを実機飛行シナリオでテストする。これにより、人間パイロットが自律無人航空機チームを指揮・統制する能力の向上を目指す。
- DARPAと米空軍が、AIエージェントにより自律制御されるF-16戦闘機の飛行試験を実施した
- 改造されたF-16はVENOM Autonomy Kit(VAK)を搭載し、スイッチ一つで人間操縦とAI制御を切り替え可能
- VENOM機は今後、DARPAのAIRプログラムの基盤として複数AIエージェントの実機飛行テストに使用される
AI自律制御の戦闘機が実機飛行試験に入ったことは、軍事AIの実運用フェーズへの移行を示す重要なマイルストーン。DARPAと米空軍という政府機関主導で、VENOMプログラム→AIRプログラムと継続的に予算・リソースが投入されており、AIエージェントの複数機同時制御や有人-無人チーミングの実証に進む計画。これは軍事AI分野のサプライチェーンや関連スタートアップへの長期的な需要を生む可能性がある。特に、AIエージェントのリアルタイム制御、センサー統合、スイッチング技術などの要素技術を持つ企業への波及効果に注目したい。