SpaceXの超大型ロケット「Super Heavy-Starship」、試験飛行で大きな成功を収める
Super Heavy-Starship rocket chalks up mostly successful test flight
SpaceXは、史上最強のロケットであるSuper Heavy-Starshipの13回目の試験飛行を実施した。テキサス州の打ち上げサイトから現地時間午後5時51分に打ち上げられたこの2段式ロケットは、全長397フィートで、33基のメタン燃料ラプターエンジンを搭載している。第一段ブースターは、予定通り分離後に逆噴射して降下したが、13基中10基のエンジンしか再点火せず、想定よりも高速でメキシコ湾に着水する「ハードスプラッシュダウン」となった。一方、上段のStarshipは、6基のラプターエンジンを正常に作動させ、軌道投入に成功した。その後、Starlinkインターネット衛星20基を放出する試験を行い、うち6基にはカメラが搭載され、Starshipの耐熱タイルや状態を評価するために使用された。最終試験として、Starshipはエンジンを再点火し、インド洋へのロケット噴射による着水を成功させた。このStarshipの上段は、NASAのアルテミス計画における月着陸船としても利用される予定だが、NASAは、燃料移送技術やエンジン開発、そして飛行スケジュールの遅延など、SpaceXが運用開始に向けて直面する課題について懸念を示している。競合として、Blue Originも月着陸船を開発中である。
- Starshipの13回目の試験飛行で、上段が軌道投入、Starlink衛星20基の放出、エンジン再点火、インド洋への着水を成功させた。
- 第1段ブースター「Super Heavy」は13基中10基のエンジンしか再点火できず、ハードスプラッシュダウンとなった。
- NASAは、燃料移送技術、エンジン開発、飛行スケジュールの遅延など、SpaceXがStarshipの運用開始に向けて直面する課題に懸念を示している。
SpaceXのStarshipは、ロケット単体として史上最大かつ最強であり、13回目の試験飛行で上段の軌道投入・衛星放出・エンジン再点火・着水を成功させた点は、商用超大型ロケットの運用化に向けた重要なマイルストーンだ。ただし、33基中10基しか再点火しなかった第1段ブースターの課題や、NASAが懸念する燃料移送技術・エンジン開発・スケジュール遅延リスクは、Starshipベースの月着陸船やStarlink大量投入計画の実現性に直結する。競合のBlue Originとの月着陸船開発競争を考慮すると、SpaceXの技術的進捗と残存リスクの両方をウォッチする必要がある。