サウジアラビアにおける糖尿病性腎臓病患者でのフィネレノンの実臨床アウトカム
Real-world outcomes of Finerenone in patients with diabetic kidney disease in Saudi Arabia
サウジアラビアの単一施設の後ろ向きコホート研究で、糖尿病性腎臓病(DKD)と診断された成人患者75例のうち67例を対象に、フィネレノンの実臨床アウトカムを評価した。対象患者の年齢中央値は63歳、女性は53.7%で、糖尿病(89.6%)、高血圧(97.0%)、脂質異常症(92.5%)、心不全(56.8%)、冠動脈疾患(40.3%)などの併存疾患が高頻度に見られた。フィネレノン投与後6ヶ月で尿中タンパク/クレアチニン比(uPCR)の平均低下量は0.464 mg/mg(P=0.027)であり、推定糸球体濾過量(eGFR)は月平均-1.08 mL/min/1.73 m2(年間約-12.9 mL/min/1.73 m2)の低下を示した。血清カリウム値は初期フォローアップで軽度上昇したが、その後横ばいとなった。結論として、サウジアラビアのDKD患者におけるフィネレノン使用は、タンパク尿の有意な減少、eGFRの早期低下(慎重な解釈が必要)、および全体的に良好な安全性プロファイルと関連していた。これらの実臨床での知見は、主要臨床試験の結果と一致し、標準的なDKD管理へのフィネレノンの組み込みを支持する。
- サウジアラビアのDKD患者75例を対象にフィネレノンの実臨床アウトカムを評価した後ろ向きコホート研究
- 投与6ヶ月後、尿中タンパク/クレアチニン比(uPCR)が平均0.464 mg/mg有意に減少(P=0.027)
- eGFRは月平均-1.08 mL/min/1.73 m2の低下(年間約-12.9)を示した
- 血清カリウム値は初期軽度上昇後横ばいで、全体的に良好な安全性プロファイル
フィネレノンの実臨床データが、サウジアラビアという新たな地域・集団においても主要臨床試験と整合する結果を示した点は、同剤のグローバルな市場拡大可能性を支持する。糖尿病患者の増加が著しい中東地域でのエビデンス蓄積は、適応拡大やガイドライン採用の後押しとなり得る。