NASAとパートナー企業、6月のスウィフト観測衛星軌道上昇ミッションの打ち上げ準備
Partners, NASA Ready for June Launch of Swift Boost Mission
NASAはパートナー企業であるKatalyst SpaceとNorthrop Grummanと共に、軌道上にあるNeil Gehrels Swift Observatory(以下、Swift)の軌道を引き上げるミッション「Swift Boost Mission」を準備している。このミッションでは、Katalyst Spaceが開発しNorthrop GrummanのPegasus XLロケットで打ち上げられるロボットサービス衛星「LINK」が、Swiftに接近・捕捉し、数ヶ月かけて軌道を引き上げる。Swiftは2004年11月に打ち上げられた宇宙望遠鏡で、大気抵抗により高度が低下しており、このミッションはSwiftの寿命を延ばし、米国の商業衛星サービス産業の発展を促進することを目的としている。LINKは重量約399kg、高さ約1.5mで、3基のイオンエンジンと3基のロボットアームを備える。打ち上げは当初6月30日に予定されていたが、悪天候のため延期され、7月1日以降に再試行される見込み。このミッションは、Swiftの軌道を約185マイル(約298km)以上に維持し、大気圏再突入を防ぐことを目指している。
- NASAとKatalyst Space、Northrop GrummanがSwift観測衛星の軌道引き上げミッション「Swift Boost Mission」を準備中。打ち上げは当初6月30日予定だったが悪天候で延期。
- Katalyst Spaceが開発したロボットサービス衛星LINK(重量約399kg、高さ約1.5m、3基のイオンエンジンと3基のロボットアーム搭載)がSwiftに接近・捕捉し軌道を引き上げる。
- 本ミッションは米国の商業衛星サービス産業の発展を促進する目的を持ち、Swiftの軌道を約185マイル(約298km)以上に維持し寿命延長を図る。
軌道上サービス(OSAM)分野において、政府衛星への商業サービス適用が現実のミッションとして具体化した点が重要。Katalyst SpaceのようなスタートアップがNorthrop Grummanを打ち上げパートナーとし、NASAの運用中衛星を対象に軌道維持サービスを提供するビジネスモデルは、今後の宇宙インフラ維持・寿命延長ビジネスの成長を象徴する事例。打ち上げスケジュールの進捗は、商業衛星サービス市場の実証段階から本格運用への移行を測る指標となる。