wolfSSL、軽量C言語組み込みCOSEスタック「wolfCOSE」を発表
wolfSSL releases a new product; wolfCOSE a zero alloc C embbedded COSE stack
wolfSSLは、CBOR (RFC 8949) およびCOSE (RFC 9052/9053) を実装する軽量C言語ライブラリ「wolfCOSE」を発表しました。このライブラリはwolfSSLを暗号バックエンドとして利用し、RFC 9052の6種類のCOSEメッセージタイプ(COSE_Sign、COSE_Encrypt、COSE_Macを含む)をサポートします。ポスト量子暗号署名としてML-DSA(Dilithium)を3つのセキュリティレベルでサポートし、署名、暗号化、MAC、鍵配布に合計40種類のアルゴリズムに対応しています。動的なメモリ割り当てを行わず、呼び出し元が提供するバッファを使用します。フットプリントは最小構成で7.5KB、フル構成で25.6KBです。RAM使用量は約1KB(wolfCrypt内部を除く)で、wolfCryptのFIPS 140-3認証(証明書#4718)を通じてFIPS 140-3への対応パスがあります。wolfCOSEはGPLv3ライセンスで提供され、現在はwolfSSL開発者によって保守されていますが、公式サポート製品としてはまだ分類されていません。商用ライセンスやサポートについてはwolfSSLに問い合わせが必要です。
- wolfSSLが軽量C言語組み込みCOSEスタック「wolfCOSE」を発表
本発表は、ポスト量子暗号署名(ML-DSA/Dilithium)をサポートした軽量COSEスタックの提供開始という点で注目に値する。COSEはIoT/IoMTや組み込み機器向けのメッセージセキュリティ規格であり、RFC 9052/9053に対応した軽量実装の登場は、今後普及が予想されるPQC移行期における組み込みセキュリティ市場の競争環境に影響を与える可能性がある。特にFIPS 140-3認証を取得済みのwolfCryptをバックエンドに採用している点で、政府・規制市場への訴求力が強く、セキュリティ認証が必須となる領域での採用が期待される。商用ライセンス・サポートの提供開始時期に注目したい。