Cloudflare K2: サーバーレスイベントストリームを発表
Announcing Cloudflare K2: serverless event streams
Cloudflareは、イベントの生成側と消費側のスケーリングとタイミングの同期問題を解決する、サーバーレスイベントストリームサービス「K2」のパブリックベータ版を発表しました。K2は、イベントを順序付けられたログとして格納し、複数のコンシューマーが独立してデータを消費できる耐久性の高いイベントストリーミングプリミティブです。サーバーレスで大量のデータに対応し、長期間のデータ保持も可能です。K2はR2オブジェクトストレージ上に構築されており、パーティション化された耐久性のあるログを実装しています。従来のRPCアーキテクチャにおけるイベントドロップの問題を解消し、ECサイトのトランザクションイベントを分析システムや不正検知サービスに独立して配信するようなユースケースに対応します。K2は、Cloudflareのグローバルエッジインフラストラクチャを活用し、Kafkaのような従来の分散システムが困難な環境での利用を想定しています。データはセグメントファイルとして書き込まれ、R2の原子操作により順序とオフセットを管理します。プロデュースレイテンシは約1秒(99パーセンタイル)です。Cloudflareの既存サービスであるQueuesは個々の作業アイテムの非同期処理に、Basin Pipelinesはイベントをオブジェクトストレージ等に書き込む用途に適していますが、K2は高スケールデータ移動、長期保持、ファンアウト消費に特化しています。K2は現在、Workers有料サブスクリプションアカウント向けにベータ版が提供されており、ストレージ10GB、 प्रतिストリーム30MB/sの制限があります。ベータ期間中は無料ですが、今後GBあたり0.04ドルのデータ生成・消費料金、GBあたり月0.02ドルのデータ保持料金が予定されています。今後のロードマップには、書き込みパラレル性の向上、メッセージキーとキーベースの順序保証、プッシュベースのワーカーコンシューマー、Expressティア、Kafkaクライアントのサポートなどが含まれます。
- Cloudflareがサーバーレスイベントストリーム「K2」のパブリックベータを発表。イベントを順序付きログとして格納し、複数コンシューマーが独立して消費可能な耐久性の高いストリーミングプリミティブ
- K2はR2オブジェクトストレージ上に構築され、パーティション化された耐久性のあるログを実装。プロデュースレイテンシは約1秒(99パーセンタイル)
- 既存のQueuesは個別作業アイテムの非同期処理、Basin Pipelinesはオブジェクトストレージへの書き込み向けであるのに対し、K2は高スケールデータ移動・長期保持・ファンアウト消費に特化
- ベータはWorkers有料サブスクリプションアカウント向けでストレージ10GB・ストリームあたり30MB/sの制限。ベータ期間中は無料だが、今後GBあたり0.04ドルのデータ生成・消費料金とGBあたり月0.02ドルの保持料金を予定
- ロードマップに書き込みパラレル性の向上、メッセージキーとキーベースの順序保証、プッシュベースのワーカーコンシューマー、Expressティア、Kafkaクライアントのサポートを予定
Cloudflareがサーバーレスイベントストリーム「K2」をパブリックベータで投入した点は、R2を基盤にストリーミング基盤を自社クラウド内で垂直統合し、Kafkaが苦手とするエッジ環境や高スケール・長期保持・ファンアウト用途を取り込む狙いとして注目したい。課金モデル(生成/消費0.04ドル/GB、保持0.02ドル/GB月)が明示され、ストレージ10GB・毎秒30MBという制限下のベータから有料化への移行が収益化の試金石になる。Kafkaクライアント対応やプッシュ型コンシューマーがロードマップに挙がっており、既存のストリーミング市場からの顧客移行とWorkersエコシステムへの囲い込みが進むかが投資判断の焦点だ。