メルセデス・ベンツ、ProLogiumの次世代全固体電池セルを優先的に採用
Mercedes-Benz gets first dibs on ProLogium’s Gen4 solid-state EV battery cells
メルセデス・ベンツは、ProLogiumとの提携を拡大し、同社の次世代Gen4全固体リチウムセラミック電池セルの優先的な供給を受ける権利を獲得した。この提携は2016年から続いており、メルセデス・ベンツはこれらの新しい電池セルの電気的、熱的、安全性能を外部機関でテストする。ProLogiumのGen4プラットフォームは、スケーラブルな製造とコスト構造の課題克服を目指しており、不燃性の無機電解質と独自の安全機構を採用している。ProLogiumは2024年5月に台湾で初のGWhクラスのギガファクトリーを開設し、フランスのダンケルクにも2番目のギガファクトリーを建設中である。Gen4電池は、最大400Wh/kgのエネルギー密度と、6.4分で5%から80%までの超急速充電を可能にするとされる。ProLogiumは、全固体電池の量産ラインを公開できる世界で唯一の企業であると主張しており、ナスダックへの上場を目指している。メルセデス・ベンツは、2030年までに全固体電池を搭載した初の量産EVを発売する計画であり、他の自動車メーカーも2027年以降に導入を予定している。
- メルセデス・ベンツがProLogiumとの提携を拡大し、次世代Gen4全固体リチウムセラミック電池セルの優先供給を受ける権利を獲得(提携は2016年から)
- ProLogiumは2024年5月に台湾で初のGWhクラスのギガファクトリーを開設し、フランス・ダンケルクで2番目のギガファクトリーを建設中
- Gen4電池は最大400Wh/kgのエネルギー密度と、5%から80%まで6.4分の超急速充電を可能にするとされる
- ProLogiumは全固体電池の量産ラインを公開できる世界で唯一の企業と主張し、ナスダック上場を目指している
- メルセデス・ベンツは2030年までに全固体電池搭載の初の量産EVを発売する計画で、他社も2027年以降の導入を予定
メルセデス・ベンツがProLogiumのGen4全固体セルの優先供給権を確保した点は、全固体電池の産業化競争でOEM側が先に枠を押さえる動きとして重要。400Wh/kg・6.4分で5→80%という数値が量産水準で実現すればEVの航続距離と充電時間の壁を崩す一方、GWh級ギガファクトリーの台湾稼働とフランス・ダンケルク建設という生産能力の実体が伴うかが鍵。ナスダック上場を目指すProLogiumの資金調達と歩留まり・コスト改善の進捗、および2027年以降に導入を予定する他社との量産時期の差が競争優位を左右するため、設備投資と量産立ち上げのタイムラインを注視したい。