フォルクスワーゲン、電動ミニバスの米国投入を再び延期
Volkswagen delays its electric minibus for the US — again
フォルクスワーゲンは、米国市場向けの電動ミニバス「ID. Buzz」の投入を、当初の2027年モデルイヤーから2028年モデルイヤーへと再度延期することを決定しました。同社は9月24日にディーラーへこの延期を通知しました。ID. Buzzは2024年に米国で販売を開始しましたが、約6万ドルという価格設定と最大234マイルの航続距離が販売の伸び悩みにつながり、2026年モデルイヤーは販売せず2027年モデルイヤーに移行する計画でした。しかし、今回の延期により、米国でのID. Buzzの復活はさらに遅れることになります。欧州では2022年に発売されており、欧州仕様には新しいコックピットデザインや航続距離の延長などのアップデートが施されています。フォルクスワーゲンの他のEVであるID.4も2027年モデルイヤーは提供されません。
- フォルクスワーゲンは米国向け電動ミニバス「ID. Buzz」の投入を2027年モデルイヤーから2028年モデルイヤーへ再延期し、9月24日にディーラーへ通知した。
- ID. Buzzは2024年に米国で販売を開始したが、約6万ドルの価格と最大234マイルの航続距離が響いて販売が伸び悩み、2026年モデルイヤーを販売せず2027年モデルイヤーへ移行する計画だった。
- 欧州ではID. Buzzが2022年に発売され、新コックピットデザインや航続距離延長などのアップデートが施されている。
- フォルクスワーゲンの別のEVであるID.4も2027年モデルイヤーは提供されない。
VWが米国向けID. Buzzの投入を2027→2028モデルイヤーへ再延期し、ID.4も2027モデルイヤーを見送るという決定は、同社の北米EV戦略が需要・価格競争の現実に押されて後退していることを示す。約6万ドルという高価格と234マイルの航続距離では米国のミニバン/ファミリー層に刺さらず、販売テコ入れの道筋も見えていない。欧州では2022年発売済みで改良が進む一方、米国は商品投入そのものが遅れる非対称な状況で、北米シェア喪失とEV関連の固定費回収遅れが業績下振れリスクになる。投資家は延期の再発(実行力の欠如)と、2027年のID.4欠落による北米ラインナップ空白がブランド力・ディーラー収益に与える影響を注視すべき。日本勢を含む競合の北米EV・ハイブリッド需要取り込み余地も広がる。