H13鋼肉盛層の成形品質と特性に対するレーザー肉盛と層別再溶融の組み合わせ効果
The Effects of Combined Laser Cladding and Layer-by-Layer Remelting on the Forming Quality and Properties of H13 Steel Clad Layers
H13鋼の多層レーザー肉盛の成形品質、微細構造、機械的特性を向上させるため、レーザー肉盛と層別再溶融を組み合わせたプロセスが採用された。レーザー出力1300W、走査速度12mm/s、粉末供給速度13g/min、再溶融出力780W、走査速度18mm/sの条件下で、層別再溶融により表面が滑らかになり、トラック間オーバーラップ痕が少なくなり、局所的な気孔が減少し、微細構造のばらつきが低減された。平均マイクロビッカース硬度は756.9HVから789.5HVに、引張強度は1524.23MPaから1604.46MPaに、降伏強度は1173.37MPaから1342.88MPaに増加したが、破断伸びは2.57%から1.41%に減少した。
- H13鋼の多層レーザー肉盛に層別再溶融を組み合わせたプロセスを採用し、レーザー出力1300W・走査速度12mm/s・粉末供給速度13g/min、再溶融は出力780W・走査速度18mm/sの条件で成形品質を改善した。
- 層別再溶融により表面が平滑化し、トラック間のオーバーラップ痕と局所気孔が減少、微細構造のばらつきが低減した。
- 平均マイクロビッカース硬度は756.9HVから789.5HV、引張強度は1524.23MPaから1604.46MPa、降伏強度は1173.37MPaから1342.88MPaへ向上した。
- 一方で破断伸びは2.57%から1.41%に低下し、強度向上と靭性のトレードオフが生じた。
H13工具鋼の多層レーザー肉盛(積層造形/補修)において、層別再溶融を組み合わせることで表面粗さ・気孔・組織ばらつきが改善し、硬度756.9→789.5HV、引張強度1524→1604MPa、降伏強度1173→1343MPaへ向上した一方、破断伸びは2.57%→1.41%と半減している。金型・ダイカスト用工具鋼の補修/造形はアディティブ製造と保守部材市場の交差点であり、強度と靭性のトレードオフをどう制御するかが実用化・量産採用の鍵になる。伸びの低下は後熱処理やプロセス最適化でどこまで回復できるかが投資判断上の焦点で、硬度偏重のプロセスは割れリスクを伴う点に注意したい。