Gβ1γ2サブユニットを含むヘテロ三量体Gタンパク質は、生細胞においてサブタイプ特異的な移動性の違いを示す
Heterotrimeric G proteins containing Gβ 1 γ 2 subunits exhibit subtype-specific mobility differences in live cells
ヘテロ三量体Gタンパク質は、生細胞においてGαサブユニットの種類によって膜上での移動性に大きな違いを示すことが、単一分子イメージングを用いた研究で明らかになった。特に、Gα12およびGα13サブユニットを含むヘテロ三量体は、Gαi/oおよびGαsサブユニットを含むものと比較して、著しく移動性が低下することが示された。このサブタイプ特異的な膜移動性の違いは、生細胞におけるGタンパク質シグナル伝達の動態に影響を与える可能性がある。
- 単一分子イメージングにより、生細胞でヘテロ三量体Gタンパク質の膜上移動性がGαサブユニットの種類に依存して大きく異なることを発見
- Gα12およびGα13を含むヘテロ三量体は、Gαi/oやGαsを含むものに比べて膜移動性が著しく低下するというサブタイプ特異的な差異が示された
- このサブタイプ特異的な膜移動性の違いが、生細胞におけるGタンパク質シグナル伝達の動態に影響を与えうると結論
GPCR/Gタンパク質シグナル伝達は上市薬の標的の大きな部分を占めており、単一分子イメージングでGαサブタイプごとの膜移動性の違いを生細胞で可視化できた点は創薬ターゲット選別やサブタイプ選択性の高い化合物設計に直結しうる。ただし現段階は基礎研究の知見であり、具体的な企業・製品・数値の発表ではないため、投資判断としては同手法を用いるイメージング/創薬ツール企業やGPCR関連パイプラインの今後の応用動向を注視する材料として位置づけたい。