Cloudflare、インターネット全体の認証局(CA)になることを発表
Building a certificate authority for the whole Internet
Cloudflareは、インターネット全体の認証局(CA)になる計画を発表した。この計画の一環として、Chrome、Apple、Microsoft、Mozillaのルートプログラムへの参加申請を行い、GlobalSignから既存のルート証明書を取得する契約を締結した。これにより、幅広いデバイスで利用可能な証明書を提供できるようになる。また、ポスト量子暗号に対応した証明書(Merkle Tree Certificates - MTCs)の発行も目指しており、2027年第1四半期には最初のMTCs発行を予定している。Cloudflareは、ACME(Automated Certificate Management Environment)プロトコルをサポートし、無料かつ自動化された証明書発行・更新を提供することで、インターネット全体の証明書供給チェーンの信頼性と可用性を向上させることを目指している。同社は、自社で発行する証明書を「カスタマーゼロ」として利用し、その信頼性と運用体制を検証していく方針である。
- Cloudflareがインターネット全体の認証局(CA)になる計画を発表し、Chrome、Apple、Microsoft、Mozillaのルートプログラムへの参加を申請
- GlobalSignから既存のルート証明書を取得する契約を締結し、幅広いデバイス向けの証明書提供基盤を確保
- ポスト量子暗号に対応したMerkle Tree Certificates(MTCs)の発行を目指し、2027年第1四半期に最初の発行を予定
- ACME(Automated Certificate Management Environment)プロトコルをサポートし、無料かつ自動化された証明書発行・更新を提供
- 自社発行の証明書を「カスタマーゼロ」として用い、信頼性と運用体制を検証する方針
Cloudflareが自ら公開認証局(CA)になり、ルートプログラム参加とGlobalSignからのルート証明書取得契約まで踏み込んだ点は、同社がCDN/WAF事業者から「インターネットの信頼基盤そのもの」を握る事業者へ垂直拡大する動きと読める。TLS証明書発行は従来CAやクラウド大手が寡占する高収益領域であり、無料・自動化(ACME)での提供は価格破壊圧力となる一方、Cloudflareのエンタープライズ契約への囲い込み強化とスイッチングコスト上昇に効く。さらに2027年Q1にMerkle Tree Certificates(MTCs)というポスト量子対応証明書の発行を予定しており、PQC移行のタイムラインを先取りできるかが中長期の競争優位を左右する。ただしCA事業は障害・失効が即座に全体停止に直結する可用性リスクと、ブラウザベンダー側の審査・信頼判断に依存する規制リスクを抱えるため、モニタリングは必須。投資家としては、CA事業の収益寄与よりも、ルートプログラム承認状況とMTCsの実装進捗を先行指標として追いたい。