Qualcomm Adreno X2 GPU:アーキテクチャと性能評価
Qualcomm's Adreno X2 GPU
Qualcommは、Snapdragon X Eliteに搭載される新しい統合GPU「Adreno X2」を発表しました。Adreno X2は、前世代のAdreno X1と比較してアーキテクチャが強化され、シェーダープロセッサ(SP)が8基(4スライス)に増加し、クロック速度も1.5GHzから1.85GHzに向上しました。これにより、理論上のコンピュートスループットは約2倍になりました。FP32およびFP16演算のスループットは高く、INT32演算も改善されていますが、FP64は引き続きサポートされていません。メモリサブシステムも強化され、128KBのクラスタキャッシュ、2MBのL2キャッシュ、8MBのシステムレベルキャッシュ(SLC)を備えています。DRAM帯域幅は150GB/s以上を達成しています。新しい21MBのオンチップメモリ「Adreno High Performance Memory (HPM)」は、レンダリングターゲットを保持し、QHD+フレームに対応可能です。GPGPUワークロードでは課題が見られるものの、3DMarkのWild Life ExtremeやCyberpunk 2077、そしてDirectX Raytracing (DXR) 1.1対応のSolar Bayテストでは高いグラフィックス性能を発揮しています。
- QualcommがSnapdragon X Elite搭載の新統合GPU「Adreno X2」を発表、前世代Adreno X1比でアーキテクチャを強化
- シェーダープロセッサ(SP)が8基(4スライス)に増加、クロックは1.5GHzから1.85GHzに向上し理論コンピュートスループットは約2倍に
- メモリサブシステムは128KBクラスタキャッシュ、2MB L2、8MB SLCを備え、DRAM帯域幅は150GB/s以上を達成
- レンダリングターゲット保持用に21MBのオンチップメモリ「Adreno High Performance Memory (HPM)」を新搭載、QHD+フレームに対応
- FP64は引き続き非サポート、GPGPUワークロードでは課題が残る一方、3DMark Wild Life ExtremeやCyberpunk 2077、DXR 1.1対応Solar Bayで高いグラフィックス性能を発揮
Qualcommの新型統合GPU「Adreno X2」は、SP数8基(4スライス)・クロック1.85GHz化により理論コンピュートスループットを約2倍に引き上げ、128KBクラスタキャッシュ/2MB L2/8MB SLC、150GB/s超のDRAM帯域、21MBのAdreno HPM(オンチップメモリ)を備えるなど、SoC内GPUの設計競争力が明確に向上している。PC向けSnapdragon X Eliteのグラフィックス体験がIntel/AMD/NVIDIA勢に対する差別化要因になり得る点、およびFP64非対応やGPGPUワークロードに課題が残る点は、AI/汎用計算用途での採用可否を左右する論点であり、PC・AI PC市場でのシェア獲得とQualcommの半導体設計ロードマップを見る上で注目に値する。