石英/6061アルミニウム合金のフェムト秒レーザー溶接におけるプロセスパラメータ最適化とクラック形成メカニズム
Process Parameter Optimization and Crack Formation Mechanism of Femtosecond Laser Welding of Fused Silica/6061 Aluminum Alloy
本研究では、石英と6061アルミニウム合金の異種材料接合におけるフェムト秒レーザー溶接プロセスを体系的に調査し、せん断強度、微細構造、および元素拡散挙動に対する走査速度、パルスエネルギー、走査間隔、および固定荷重の影響を分析した。走査速度と走査間隔は熱入力密度に相乗効果をもたらし、固定荷重の大きさは界面残留応力とクラック感受性を決定する重要な要因であることが判明した。走査速度6 mm/s、低固定荷重、走査間隔140 μmに最適化することで、均一な元素遷移と巨視的なクラックのない高強度異種接合が得られた。この研究は、異種脆性/延性材料の高品質レーザー溶接のための詳細なプロセス最適化アプローチを提供する。
- 石英と6061アルミニウム合金の異種材料接合において、フェムト秒レーザー溶接のプロセスパラメータを体系的に最適化し、巨視的クラックのない高強度接合を実現した。
- 走査速度6 mm/s、低固定荷重、走査間隔140 μmの条件で、均一な元素遷移と巨視的クラックのない接合が得られたことを示した。
- 走査速度と走査間隔が熱入力密度に相乗効果をもたらし、固定荷重が界面残留応力とクラック感受性を決める主要因であることを特定した。
石英と6061アルミ合金という脆性/延性の異種材料をフェムト秒レーザーでクラックなく高強度接合できる条件(走査速度6 mm/s、走査間隔140 μm、低固定荷重)を特定した点は、精密デバイスやパワーモジュール、光学部品の封止・接合工程の歩留まり改善に直結し得る。プロセス最適化の知見は装置・材料サプライヤーの差別化要因になり得るが、現時点では実験室レベルの研究であり、量産導入や収益化の時間軸は不透明。投資判断では、こうした接合技術がどの産業(半導体パッケージ、EV、医療機器など)へ応用展開されるかの動向を注視したい。