エヘレティア・サイモサ葉の80%メタノール抽出物のinvitroおよびinvivoでの抗菌活性と植物化学スクリーニング
In vitro and in vivo antibacterial activities and phytochemical screening of 80% methanol extract from Ehretia cymosa leaves
エチオピアで伝統的に傷の感染症、発熱、胃潰瘍、赤痢、歯痛の治療に使用されてきたエヘレティア・サイモサ(E. cymosa)の葉について、そのinvitroおよびinvivoでの抗菌活性と植物化学プロファイルを評価する研究が行われた。E. cymosaの葉の80%メタノール抽出物は、グラム陽性菌であるBacillus subtilisとStaphylococcus aureus、およびグラム陰性菌であるPseudomonas aeruginosaとEscherichia coliに対して有意な抗菌活性を示した。特に、B. subtilisとS. aureusに対する最小発育阻止濃度(MIC)は100 mg/mL、P. aeruginosaとE. coliに対するMICは200 mg/mLであった。invivoモデルでは、S. aureus感染に対してP. aeruginosa感染よりも速い創傷収縮と短い上皮化期間が観察された。また、この植物の葉はフラボノイド、テルペノイド、タンニンを豊富に含んでいることが示された。これらの結果は、E. cymosaの葉が感染症に対する伝統的な使用を裏付けるものである。
- E. cymosa葉の80%メタノール抽出物が、グラム陽性菌(B. subtilis, S. aureus)およびグラム陰性菌(P. aeruginosa, E. coli)に対して有意な抗菌活性を示した
- B. subtilisおよびS. aureusに対するMICは100 mg/mL、P. aeruginosaおよびE. coliに対するMICは200 mg/mLと判明
- invivoモデルでS. aureus感染に対しP. aeruginosa感染よりも速い創傷収縮と短い上皮化期間が観察された
本稿はエチオピアの伝統薬用植物エヘレティア・サイモサの葉抽出物に関する基礎的な抗菌活性研究であり、天然物由来の抗菌候補としての学術的価値はあるものの、特定企業の製品開発や商業化に直結する具体的な成果は示されていない。抗菌薬耐性(AMR)対策の流れの中で天然物スクリーニングは注目領域だが、本件単独では投資判断を左右する材料には乏しい。