Cloudflare、データプラットフォームとAIエージェントを構築
How we built Cloudflare's data platform and an AI agent on top of it
Cloudflareは、毎秒10億件以上のイベントを処理する膨大なデータを効率的に分析するため、社内ツールとして統合データ分析プラットフォーム「Town Lake」と、AIデータエージェント「Skipper」を開発した。Town Lakeは、Postgres、ClickHouse、R2、BigQueryなど、社内のあらゆるデータソースに対して単一のSQLインターフェースを提供するデータレイクハウスであり、Apache Trinoをクエリエンジン、R2 Data Catalog(Iceberg)をストレージ、DataHubをメタデータカタログとして利用している。Skipperは、自然言語での質問に対し、数秒で正確かつ監査可能な回答を返すAIエージェントで、Town Lake上で動作し、Workers AIを活用している。このシステムは、データガバナンスとセキュリティを重視し、デフォルトでテーブルへのアクセスを拒否し、PII(個人識別情報)のスキャンとレビュープロセスを自動化している。これにより、データへのアクセスが容易になり、ビジネスインテリジェンス、セキュリティ分析、カスタマーサポートなど、様々な分野での迅速な意思決定が可能になった。
- Cloudflareが社内向け統合データ分析プラットフォーム「Town Lake」とAIデータエージェント「Skipper」を開発したことを発表
Cloudflareが自社の膨大なデータ(毎秒10億件以上のイベント)を活用するため、データ分析プラットフォーム「Town Lake」とAIエージェント「Skipper」を内製開発した点が重要。Cloudflareはグローバルなネットワークインフラ企業であり、同社が自社データを高速かつセキュアに分析する基盤を自前で構築したことは、同社のAI/データ戦略における技術力とコスト効率の高さを示す。特に、ガバナンスとセキュリティを前提とした設計(デフォルト拒否、PII自動スキャン)は、エンタープライズ向けAI導入のベストプラクティスとして他社にも波及する可能性があり、データ基盤とAIエージェントの組み合わせは今後の企業IT投資の方向性を占う事例として注目に値する。