自宅で自分のDNAをシーケンスする方法:Oxford Nanopore MinIONを使用した実践ガイド
How to sequence your own DNA at home
筆者はOxford Nanopore TechnologiesのMinIONを使用して、自宅で自身のゲノムを5回シーケンスした経験を共有している。このプロセスには、頬粘膜細胞の採取、シーケンス用サンプル調製、シーケンサーでの実行、およびデータ解析が含まれる。必要な機器(MinION本体、コンピュータ、ストレージ、GPU、Vortex、ヒートブロック、遠心分離機)と消耗品(キット、試薬、ピペットチップなど)の詳細なリスト、およびDNA抽出からライブラリ調製、フローセルへのローディング、シーケンス実行、塩基配列決定、アラインメント、バリアントコール、アノテーションに至るまでの詳細なプロトコルが記載されている。筆者は、この技術のコストはまだ高いものの、指数関数的に低下しており、将来的にはリアルタイムで個人のDNAやRNAの発現に関する情報を提供する手頃な技術が登場すると予測している。得られたゲノムデータは、疾患リスク、薬剤代謝、希少バリアントなどの情報にアクセスするための参照レイヤーとして利用できるが、現時点では診断レベルの情報ではないと注意を促している。
- 筆者がOxford Nanopore MinIONを使用し、自宅で自身のゲノムシーケンスを5回実施した実践事例
- 個人ゲノムシーケンスのコストは依然として高いが、指数関数的に低下傾向にある
- 現時点では診断レベルの情報ではなく、参照レイヤーとしての利用に留まる
本記事は個人が自宅で自身のゲノムをシーケンスする実践的な事例であり、Oxford Nanopore Technologies社のMinIONというポータブルシーケンサーを用いたワークフローの詳細を示している。投資家視点では、(1)民生用ゲノム解析の実証事例として、技術の民主化・普及の加速を示唆する点、(2)診断レベルではないものの、将来的な個人ゲノムデータ活用市場の拡大可能性、(3)Oxford Nanoporeの製品が研究用途から消費者向けユースケースへ広がる兆候、の3点が注目される。ただし現時点では特定の企業業績に直結する事象ではなく、技術の応用可能性を示す段階のため、中長期的な市場創造の観点から評価すべきである。