Cloudflare、Workerの前面にキャッシュ層を導入し、パフォーマンスとコスト効率を向上
Your Worker can now have its own cache in front of it
Cloudflareは、Workerの前面に「Workers Cache」と呼ばれる階層型キャッシュを導入した。これにより、キャッシュ可能なリクエストはまずCloudflareのキャッシュにヒットし、ヒットした場合はWorkerを実行せずにレスポンスを返すため、CPU時間とコストを削減できる。キャッシュミスの場合にのみWorkerが実行され、レスポンスがキャッシュに保存される。この機能はWranglerの設定とCache-Controlヘッダーで制御され、stale-while-revalidateディレクティブにより、キャッシュ更新中も古いレスポンスを即座に提供できる。また、Varyヘッダーをサポートし、異なるリクエストヘッダーに基づいて複数のキャッシュバリアントを保存できる。このキャッシュはゾーン単位ではなくWorker単位で管理され、サービスバインディングを介したWorker間の呼び出しにも適用される。さらに、ctx.props をキャッシュキーに含めることで、マルチテナント環境でのユーザーごとのデータ分離を安全に実現する。この新機能は、サーバーレンダリングされたアプリケーションのパフォーマンス向上や、APIのキャッシュ効率改善に貢献する。
- CloudflareがWorkers Cache(階層型キャッシュ)をWorker前面に導入し、キャッシュヒット時はWorkerを実行せずレスポンスを返すことでCPU時間とコストを削減
- 本機能はWrangler設定とCache-Controlヘッダーで制御可能で、stale-while-revalidateやVaryヘッダーをサポート
- ctx.propsをキャッシュキーに含めることでマルチテナント環境でのユーザーごとのデータ分離を実現
CloudflareがWorkers Cacheを導入したことで、エッジコンピューティングにおけるコスト構造が変化する点に注目。Worker実行回数を減らしつつキャッシュヒット率を高める設計は、サーバーレンダリングやAPIキャッシュを提供するSaaS企業にとって直接的なコスト削減とパフォーマンス向上をもたらす。また、マルチテナント対応やstale-while-revalidateのサポートにより、エッジでのキャッシュ戦略がより高度化する。Cloudflareのプラットフォーム価値向上は同社の売上成長に寄与し、競合するCDN/エッジコンピューティング事業者に対する競争優位を強める可能性がある。