Cloudflare、プライベートオリジン向けアプリケーションサービスをクローズドベータで提供開始
Route public traffic to private applications with Cloudflare
Cloudflareは、プライベートオリジン向けアプリケーションサービスをクローズドベータで提供開始しました。これにより、組織はパブリックIPアドレスを公開することなく、Cloudflareのセキュリティ、パフォーマンス、およびプログラマビリティサービス(WAF、ボット管理、レート制限、キャッシュ、Workersなど)をプライベートネットワーク上のアプリケーション(内部API、AIエージェントバックエンド、MCPサーバーなど)に適用できるようになります。この新機能は、Cloudflare Tunnel、Cloudflare One Client、およびプライベートネットワーク統合を通じて既存の接続パターンを拡張し、IPsec、GRE、CNI、Cloudflare Meshなどの接続を利用している顧客が、追加のコネクタソフトウェアや複雑なネットワーク構成なしに、これらのサービスをプライベートオリジンに適用できるようにします。APIでは、DNSレコードに`use_private_routing`フラグを追加することで設定可能です。また、Spectrum(レイヤー4プロキシ)やWorkers VPCバインディングもプライベートオリジンをサポートするように拡張され、HTTP以外のTCP/UDPサービスや、WorkersからのプライベートAPI呼び出しも保護対象となります。この機能は2026年第4四半期に一般提供開始を予定しており、将来的にはプライベートネットワーク間のトラフィックフローもサポートする計画です。
- Cloudflareがプライベートオリジン向けアプリケーションサービスをクローズドベータで提供開始した
- この機能により、パブリックIPを公開せずにWAF、ボット管理、レート制限、キャッシュ、Workers等をプライベートネットワーク上のアプリケーションに適用可能
- 一般提供開始は2026年第4四半期を予定
Cloudflareがプライベートオリジン向けに自社のセキュリティ・パフォーマンスサービスを拡張したのは、企業のプライベートネットワークトラフィックがWAFやボット管理等の高度なレイヤー7処理を必要とする領域へと拡大していることを示している。特にAIエージェントのバックエンドやMCPサーバーといった新興ユースケースを明示的にターゲットにしており、エッジコンピューティングとプライベートネットワークの融合が進む中で、Cloudflareのプラットフォーム価値が一段と高まる可能性がある。GAが2026年末という中期スケジュールである点は、短期の収益寄与よりも長期的なプラットフォーム戦略の布石と見るべきで、競合する従来型CDN・WAFベンダーとの差別化要因になり得る。