NASAのTESS、新たな方法で惑星系を発見
NASA’s TESS Mission Finds Planetary System in New Way
NASAのTESS(Transiting Exoplanet Survey Satellite)は、時空の歪みによる重力マイクロレンズ現象を利用して、初めて遠方の惑星系を発見しました。この惑星「Gaia23bra b」は、木星の1.6倍の質量を持つスーパー・ジュピターで、太陽の約80%の質量を持つオレンジ色の矮星を公転しています。発見のヒントは2023年にESAのGaia宇宙望遠鏡によって得られましたが、TESSのアーカイブデータを確認したところ、TESSもこの現象を捉えていたことが判明しました。TESSは通常、約150光年以内の恒星を観測してトランジット法で惑星を探しますが、今回の発見は、TESSのデータ内にこれまで見過ごされていたマイクロレンズ現象による惑星が存在する可能性を示唆しています。この発見は、2026年8月30日打ち上げ予定のNASAのナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡によるマイクロレンズ観測の先行的な成果とも言えます。
- TESSが重力マイクロレンズ現象を利用して初めて遠方の惑星系「Gaia23bra b」を発見した
- この惑星は木星の1.6倍の質量を持つスーパー・ジュピターで、太陽の約80%の質量を持つオレンジ色の矮星を公転している
- 2026年8月30日打ち上げ予定のナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡によるマイクロレンズ観測の先行的な成果である
TESSが重力マイクロレンズ法で惑星を発見したことは、TESSのデータに新たな価値があることを示している。従来はトランジット法が主用途だったが、マイクロレンズ現象の観測能力が確認されたことで、TESSがこれまで想定以上の科学成果を生む可能性が浮上した。また、2026年打ち上げ予定のナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡のマイクロレンズ観測ミッションの技術的準備が進んでいる証左でもあり、宇宙探査関連の企業や衛星データ解析技術への投資機会につながる。