モザンビーク南部のマラリア輸入確率を、ファルシパルム原虫ゲノミクスと移動パターンで推定
Estimating probabilities of malaria importation in southern Mozambique through modelling P. falciparum genomics and mobility patterns
マラリア撲滅の障害となる輸入マラリアについて、疫学的データ、人間の移動データ、およびファルシパルム原虫の遺伝子データを組み合わせたベイズモデルが開発された。2022年にモザンビーク9州の1605検体から得られたマイクロハプロタイプベースの遺伝的関連性データを用い、南部低伝播地域であるマゲード地区とマトゥイネ地区に焦点を当てた。南部の原虫は北部・中部地域との遺伝的関連性が低く(0.021)、全国平均(0.034)よりも低かった。これらの地区では感染の42%(88/207)が輸入と分類され、主にインハンバネ州(63% [55/88])からであった。輸入症例は局所症例よりも寄生虫の複雑性が高かった(オッズ比 [OR] = 1.3)。輸入率は地区間で大きく異なり、マゲード地区(10.71%、3/28)よりもマトゥイネ地区(48.60%、87/179)の方が影響が大きかった。マトゥイネ地区では、輸入が伝播を積極的に維持している可能性があり、発生源地域(特にインハンバネ州)でのマラリア負担の軽減と、モザンビーク中部・北部からの旅行者を標的とすることが、撲滅に最も効果的であると示唆された。
本記事はマラリア撲滅に向けた輸入感染症の発生源特定という公衆衛生上の応用研究であり、直接的なビジネス・投資機会に結びつく具体的な製品・サービス・企業活動の発表ではない。ゲノミクスと移動データの統合手法は興味深いが、特定の企業の業績や市場に影響を与える事象ではないため、投資家向けの価値は限定的。