Z.aiのオープンウェイトモデルGLM-5.2、複数コーディングベンチマークでGPT-5.5を上回り、コストは1/6に
Z.ai’s open-weights GLM-5.2 beats GPT-5.5 on multiple long-horizon coding benchmarks for 1/6th the cost
中国のAIスタートアップZ.ai(旧Zhipu AI)は、7530億パラメータを持つオープンウェイト大規模言語モデル(LLM)「GLM-5.2」を発表した。このモデルは、特に長期間にわたる自律的なコーディングおよびエンジニアリングタスクに特化して開発された。100万トークンのコンテキストウィンドウを備え、Hugging FaceやZ.aiのAPIなどで利用可能。MITライセンスで公開されており、企業は自由にダウンロード、カスタマイズ、ファインチューニングが可能で、ローカル環境での実行もできる。アーキテクチャの最適化「IndexShare」により、計算コストを大幅に削減し、最大100万トークンのコンテキスト長でトークンあたりの計算FLOPsを2.9倍削減する。また、推論時のトークン受入長を最大20%向上させるMulti-Token Prediction(MTP)レイヤーや、推論負荷を調整できる「Thinking Modes」も搭載されている。SWE-bench Pro、FrontierSWE、MCP-Atlas、Humanity's Last Exam (w/ Tools)、PostTrainBench、SWE-Marathonといった複数のコーディングおよびツール使用ベンチマークにおいて、OpenAIのGPT-5.5やAnthropicのClaude Opus 4.8といった最先端のクローズドモデルを上回る、あるいは同等の性能を示した。特に長期間のタスクやソフトウェアエンジニアリングタスクで強みを発揮する。API価格は、入力100万トークンあたり1.40ドル、出力100万トークンあたり4.40ドルと、競合他社と比較して競争力のある価格設定となっている。開発者コミュニティからは、オープンソースモデルの性能向上とコスト削減の可能性を高く評価する声が上がっている。
- Z.aiが7530億パラメータのオープンウェイトLLM「GLM-5.2」を発表。MITライセンスで公開。
- SWE-bench Pro、FrontierSWEなど複数ベンチマークでOpenAI GPT-5.5やAnthropic Claude Opus 4.8を上回るまたは同等の性能を達成。
- API価格は入力100万トークンあたり1.40ドル、出力4.40ドルと競合比で約1/6の低コスト。
Z.aiが発表したGLM-5.2は、オープンウェイトモデルでありながら複数のコーディングベンチマークでGPT-5.5やClaude Opus 4.8を上回る性能を示し、かつAPI価格が競合の1/6という極めて低コストである点が重要。オープンソースLLMがクローズドモデルに性能面で追いつきつつあり、エンタープライズ向けローカルLLM活用のコスト障壁が急速に低下していることを示す。中国AI企業によるオープンウェイトモデルの競争力向上は、AI業界の競争構造や価格破壊を加速させる可能性があり、投資家はAIモデルのコモディティ化リスクと、それを活用するアプリケーション層へのシフトに注目すべき。