合成微生物群集の全順列構築
Full factorial construction of synthetic microbial communities
微生物間の相互作用を解明し、最適な微生物コンソーシアムを見つけるために、組み合わせ的に完全な種群集を構築する必要がある。現在、これは手間のかかる液体処理手順、または最先端のマイクロ流体デバイスによって行われている。本研究では、基本的な実験装置で実装可能な、シンプル、迅速、低コスト、かつアクセスしやすい液体処理方法を提案する。この方法を用いて、8種類の緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)株のライブラリから組み合わせ的に完全なコンソーシアムセットを構築し、バイオマス生産性のコミュニティ機能ランドスケープを実証的に測定し、最高収率のコミュニティを特定し、その最適な機能につながる相互作用を解明した。この実装が容易で安価な方法は、すべての研究室で組み合わせ的に完全な微生物コンソーシアムの構築を容易にする。
- 8種の緑膿菌株から組み合わせ的に完全な微生物コンソーシアムセットを構築し、バイオマス生産性のランドスケープを実証測定した
本手法は実験設備の乏しい研究室でも8種の微生物株から全組み合わせコンソーシアムを構築できる点で、合成生物学・微生物叢エンジニアリングの研究効率を大幅に高める可能性がある。特にバイオマス生産性の最適化に直結するため、産業用微生物(バイオ燃料・素材生産)への応用が期待される。研究ツールの民主化という観点から、周辺スタートアップや受託研究サービス企業の競争環境に影響を与えうる。