Cloudflare StreamとWorkersでカスタム動画パイプラインを構築するStreamline
Streamline: custom video pipelines with Cloudflare Stream and Workers
Cloudflareは、カスタム動画パイプラインを構築するための開発者向けプレイグラウンド「Streamline」を発表した。Streamlineは、Workers、Containers、および複数のメディアプロトコルを活用して、動的なアノテーションのレンダリングや字幕付きの動画バージョン作成などのカスタム動画体験を実現する。メディア処理を実行する「Media Engine」と、セッションを管理する「Application」の2つのコンポーネントで構成される。Media EngineはGoで書かれたControllerとFFmpegベースのProcessorを持ち、Container内で動作する。ApplicationはWorkersで構築され、Durable Objectを用いてセッション管理やプレビューリレーを行う。Streamlineは、RTMPSやHLS形式の動画入力に対応し、フィルター、オーバーレイ、字幕焼き込み、エンコードなどの操作をサポートする。セキュリティ面では、Cloudflare Accessによる認証や、Streamキーの安全な管理が考慮されている。Streamlineはオープンソースとして公開され、デモプレイグラウンドも提供されている。
- Cloudflareがカスタム動画パイプラインを構築する開発者向けプレイグラウンド「Streamline」を発表、オープンソースとして公開しデモも提供
- Media Engine(Go製Controller+FFmpegベースProcessor、Container上で動作)と、Workers/Durable Objectで構成されるApplicationの2コンポーネント構成
- RTMPS・HLS形式の入力に対応し、フィルター、オーバーレイ、字幕焼き込み、エンコードをサポート
- Cloudflare Accessによる認証とStreamキーの安全管理を実装し、セキュリティ面を考慮
Cloudflareが動画パイプライン構築基盤「Streamline」をオープンソースで公開した点は、CDN/エッジ事業者が動画処理という付加価値の高いワークロードを取り込み、Workers・Durable Objects・Containersといった自社コンピュート基盤の利用を拡大する狙いとして注目。エッジ上でのメディア処理はCPU/ストレージ消費が大きく、利用単価とARPUの押し上げに効くため、Cloudflareのエッジ課金モデルの実効性を測る材料になる。一方でOSS提供のため直接収益には寄与しづらく、あくまで開発者獲得とエコシステム囲い込みの施策と見るのが妥当。競合としてはAWS Elemental、Mux、Fastlyなどが並び、動画パイプラインのエッジ移行が進むかが中期的な焦点。