テスラの「完全自動運転(監視付き)」、ブリュッセルで30km/h制限区域の55%で速度超過 EU投票前にEU加盟国がFSD承認を検討
Tesla ‘FSD’ sped in 55% of Brussels 30 km/h zones ahead of EU vote
ベルギーの道路安全団体が行ったテストによると、テスラの「完全自動運転(監視付き)」システムは、ブリュッセル市内の30km/h制限区域の55%で速度制限を超過し、平均速度は44km/hに達した。この結果は、EU加盟国がFSDの全域での承認を投票するわずか2週間前に発表された。スウェーデンとフランスは既に速度超過の問題を指摘している。テストを行ったブリュッセル非営利団体「Johanna.be」によると、システムは30km/h区域の大部分で実際よりも高い50km/hの制限速度を表示することがあった。また、ベルギーの交通規則で追い越しが禁止されている「フィーツストラート(自転車専用道路)」で、システムが繰り返し自転車を追い越そうとする様子も記録された。同団体は、この調査結果をオランダのRDWとフラマンモビリティ省に提出し、EU投票前に承認を再考するよう求めている。フラマンモビリティ大臣は、システムは「学習中」であり、ドライバーが「100%責任を負う」と述べた。EU全体での承認を目指すテスラにとって、速度超過は最大の障害となっており、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、フランスなどが懸念を表明している。テスラは独自の調査でFSD車両は「過度に速度超過しない」と主張しているが、独立した調査では都市部での速度制限の認識能力に問題があることが示された。
- ベルギーの道路安全団体のテストで、テスラの「完全自動運転(監視付き)」がブリュッセル市内の30km/h制限区域の55%で速度制限を超過し、平均速度44km/hに達した
- システムが30km/h区域の大部分で実際より高い50km/hの制限速度を表示することがあった
- 追い越し禁止の自転車専用道路(フィーツストラート)で、システムが繰り返し自転車を追い越そうとする様子が記録された
- テスト結果はEU加盟国によるFSD全域承認の投票のわずか2週間前に発表された
- ブリュッセルの非営利団体Johanna.beが調査結果をオランダのRDWとフラマンモビリティ省に提出し、承認を再考するよう求めた
- フラマンモビリティ大臣はシステムが「学習中」であり、ドライバーが「100%責任を負う」と述べた
- スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、フランスなどが速度超過への懸念を表明している
テスラのFSD(監視付き)がEU全域承認を目前に、ブリュッセルの30km/h区域の55%で速度超過という第三者テスト結果が出た点は重要。規制承認は自動運転の収益化・OTA課金の前提であり、スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・フランスが懸念を示していることは承認遅延リスクに直結する。フラマンモビリティ省やRDWへの提出という事実は、認可判断が技術実証ではなく当局の政治判断に移りつつあることを示唆し、テスラの欧州展開のスケジュールと評価額の前提を揺るがし得る。