オランダ、WindowsとOfficeからの脱却を準備、独自のLinuxディストリビューション開発へ
The Netherlands is preparing to dump Windows and Office for its own Linux
オランダ政府は、Windowsとプロプライエタリなオフィススイートから、独自のLinuxディストリビューションとオープンソースのオフィススイートへの移行を検討している。この動きは、アメリカのテック企業に対するデータセキュリティとサービス継続性への懸念、特にトランプ大統領による影響力行使への警戒感から来ている。オランダは「DAWO(Digital Autonomous Work Environment for Government)」というデジタル主権に基づいたオープンソースの政府向けワークプレイススタックを開発中で、現在は限定的なパイロット運用が行われている。DAWOは、当初openSUSEやFedoraが試された後、オランダのLinuxディストリビューションであるNixOSを採用する方向で開発が進められている。オフィススイートとしては、フランスのLa SuiteやドイツのopenDesk、あるいはNextcloud、Collabora、Element、OpenProjectなどを組み合わせた自社開発の「MijnBureau」などが検討されている。内務・王国関係省と複数のIT組織が開発を主導しており、8つの自治体で試験運用が実施されており、最初の安定版リリースは2027年末までに予定されている。
- オランダ政府がデジタル主権に基づく政府向けオープンソースワークプレイススタック「DAWO」を開発中。8つの自治体で限定パイロット運用が実施されている。
- DAWOの基盤OSはopenSUSEやFedoraの検討を経て、オランダ発のLinuxディストリビューションNixOSを採用する方向で開発が進められている。
- オフィススイートはフランスのLa SuiteやドイツのopenDesk、Nextcloud・Collabora・Element・OpenProject等を組み合わせた自社開発「MijnBureau」などが検討対象。
- 内務・王国関係省と複数のIT組織が開発を主導し、最初の安定版リリースは2027年末までに予定されている。
- 移行の背景には米国テック企業へのデータセキュリティおよびサービス継続性への懸念、特にトランプ大統領による影響力行使への警戒感がある。
オランダ政府がWindows/Officeからの脱却を目的にDAWOというデジタル主権型ワークプレイスを開発し、NixOS採用方向で8自治体の試験運用、2027年末の安定版リリースを計画している点は、欧州公共部門における米国製ソフトウェア依存脱却(ソブリンIT)という大きな需要シフトの具体的なシグナル。Microsoftの欧州公共部門売上に下押し圧力がかかる一方、NixOS関連のサポート企業、Nextcloud、Collabora、Element、OpenProjectといったOSSベンダーには中長期の追い風となる。ただし現時点では政府調達のフェーズであり、上場企業の業績に直接効く規模は限定的で、欧州各国への横展開の有無を注視したい。