ZCode、Git履歴をサイレントにアップロードしていたことが判明
ZCode, the GLM coding agent, silently uploads your Git history
AIコーディングアプリ「ZCode」が、ユーザーの同意なしに、ワークスペース全体、Git履歴、LFSキャッシュ、グローバル設定などを暗号化し、Alibaba CloudのOSSにアップロードしていたことが、開発者ferstar氏によるリバースエンジニアリングで明らかになった。ZCodeはZ.aiが提供するGLMモデルファミリーを基盤としているが、ZCode自体はオープンソースではなく、そのランタイムはクローズドソースである。ferstar氏は313MBの暗号化されたアーカイブを自身のワークスペースから発見し、その暗号化キーがZ.aiのクラウドにのみ存在するため、ユーザー自身では復号できないことを指摘した。ZCodeのプライバシーポリシーや設定項目には、このような挙動に関する記載はなく、ユーザーの信頼を裏切る形となった。この問題に対処するには、カーネルレベルでチェックポイントディレクトリを書き込み不可にする必要があるが、これによりチェックポイントのロールバック機能は利用できなくなる。この一件は、ローカルで動作するAIモデルであっても、そのランタイムやデスクトップアプリが外部と通信している可能性に注意を促すものである。
- AIコーディングアプリ「ZCode」が、ユーザー同意なしにワークスペース全体・Git履歴・LFSキャッシュ・グローバル設定を暗号化しAlibaba CloudのOSSへアップロードしていたことが、開発者ferstar氏のリバースエンジニアリングで判明した。
- ferstar氏は自身のワークスペースから313MBの暗号化アーカイブを発見し、暗号化キーがZ.aiのクラウドにのみ存在するためユーザー自身では復号できないと指摘した。
- ZCodeはZ.aiのGLMモデルファミリーを基盤とするが、ZCode自体はオープンソースではなくランタイムはクローズドソースで、プライバシーポリシーや設定項目にも該当挙動の記載はない。
- この挙動を封じるにはカーネルレベルでチェックポイントディレクトリを書き込み不可にする必要があるが、その場合はチェックポイントのロールバック機能が利用できなくなる。
Z.aiのGLM系モデルを基盤とするAIコーディングアプリ「ZCode」が、無断でGit履歴やワークスペース全体を暗号化してAlibaba Cloud OSSへアップロードしていた事実がリバースエンジニアリングで判明した。暗号鍵がZ.ai側クラウドにしか無いためユーザーは復号も検証もできず、プライバシーポリシーにも記載がない。ローカル実行のAIツールでもランタイムが通信し得るという信頼性リスクは、企業向けAIコーディングエージェント導入の最大の障壁になり得る。開発者ツールベンダーを評価する際は、オープンソースか否か、テレメトリと鍵管理の透明性、SOC2等の第三者監査の有無を投資判断の必須チェック項目に据えるべきで、クローズドなAIエージェント製品にはデータ主権・コンプライアンス上のディスカウントが正当化される。