SPICEのWindowsゲストエージェントコミュニティメンテナンス版
I refuse to let SPICE die
このプロジェクトは、放棄されたfreedesktop.orgのSPICE Windowsゲストエージェントプロジェクトのコミュニティ維持ミラーです。主な機能として、ポインターを掴まずにクライアントマウスモード、クライアントに合わせたデスクトップ解像度、テキストと画像のクリップボード共有、ゲストへのファイル転送を提供します。Windowsサービス(spice-agent)が各セッションでvdagent.exeを起動します。Red HatはもはやSPICEのアップストリームメンテナンスを行っていませんが、このフォークは現在のゲスト、特にLinux上のWindows 11 VM向けにWindowsエージェントのビルドと出荷を継続しています。d7405eeのマルチGPUマウス修正も含まれており、SPICEディスプレイデバイスと共にGPUがパススルーされる際にマウスの動きが失われなくなります。ビルドプロセスはMSYS2とUCRT64環境をサポートし、GitHub ActionsによるCI/CDパイプラインで署名付きMSIインストーラーのビルドとリリースが行われます。リリースプロセスには、コード署名、SHA-256チェックサムの生成、GitHubリリースへのアップロードが含まれます。テスト項目には、クリーンインストール、サービスの状態確認、SPICE接続、クリップボード共有、ファイル転送、動的解像度、マルチGPU/パススルーマウス、アップグレード、アンインストールが含まれます。x86 MSIビルドはメンテナンスパイプラインでは生成されなくなりました。
- Red HatがSPICEのアップストリーム保守を終了したため、コミュニティフォークがWindowsゲストエージェントのビルドとリリースを継続している
- マルチGPUマウス修正(d7405ee)を搭載し、GPUパススルー時にSPICEディスプレイデバイス併用下でもマウス動作が失われなくなった
- MSYS2/UCRT64環境とGitHub ActionsによるCI/CDで、署名付きMSIインストーラーをビルド・リリースする体制を維持
- x86 MSIビルドはメンテナンスパイプラインでは生成されなくなった
SPICEは仮想化・VDI分野の老舗リモートデスクトッププロトコルだが、Red Hatがアップストリーム保守を放棄し、コミュニティフォークがWindowsゲストエージェントのビルド・署名付きMSIリリースを継続している点は、Linux上のWindows 11 VMという実利用シーンが依然として存在することを示す。直接の収益事業ではないが、仮想化スタックの保守主体がベンダーからコミュニティへ移行する典型例であり、エンタープライズ仮想化・VDIベンダー(独自プロトコルへの置き換えやサポート終了リスク)の動向を占う材料になる。