IBM、ArmとZワークロードを同一コアで実行可能な次世代メインフレームチップを発表
IBM’s next-gen mainframe chip is the first to run Arm and Z workloads on the same cores
IBMは、Armと自社z/OS命令セットの両方をネイティブに実行できる初のデュアルアーキテクチャ・メインフレームプロセッサを発表した。この新チップは、次世代のIBM ZおよびLinuxONEシステムに搭載され、ArmネイティブのLinuxソフトウェア(AIフレームワークを含む)と、銀行などが利用するz/OSトランザクション処理ワークロードを同一コア上でシームレスに並行稼働させることを可能にする。各コアはナノ秒単位で命令セットを切り替え可能で、KVMハイパーバイザーを利用してArm64 Linux仮想マシンとLinux on Z仮想マシンをサイドバイサイドで実行できる。このチップは2ナノメートルプロセスで製造され、11個の高性能コアは5.7GHz以上で動作し、オンチップAI推論アクセラレータやI/Oアクセラレーション用データ処理ユニットを備える。この技術は、2025年第2四半期にz17の後継機と共に2028年頃に登場予定。IBMは、メインフレームの進化は継続であり、Armサポートは伝統的なアーキテクチャの終焉ではなく、その進化の一部であると強調している。
- IBMがArmとz/OS命令セットの両方をネイティブに実行できる初のデュアルアーキテクチャ・メインフレームプロセッサを発表した
- 新チップは2ナノメートルプロセスで製造され、11個の高性能コアが5.7GHz以上で動作する
- 製品は2025年第2四半期にz17の後継機と共に2028年頃に登場予定
- ArmネイティブのLinuxソフトウェアとz/OSトランザクション処理ワークロードを同一コア上で並行稼働可能
IBMがArmとz/OSの両方を同一コアで実行可能なデュアルアーキテクチャ・メインフレームプロセッサを発表したことは、メインフレーム市場の競争構造に大きな影響を与え得る。ArmネイティブのAIフレームワークをメインフレーム上で直接稼働できる点は、金融機関など既存z/OS顧客のAI活用を加速させる可能性があり、IBMのクラウド/ハイブリッド戦略の強化につながる。ただし、製品投入が2028年頃と遠い将来であり、現時点での具体的な受注や性能ベンチマークの提示がない点には留意が必要。