GH4079超合金におけるLaおよびCe添加が微細構造と応力破断特性に与える影響
Influence of La and Ce Additions on the Microstructure and Stress Rupture Property in GH4079 Superalloy
GH4079超合金に0〜0.22 wt.%のランタン(La)およびセリウム(Ce)を添加した際の、γ′相の析出と応力破断特性への影響を調査した。RE元素の添加はγ′相の過剰な成長を抑制し、粒子を微細かつ均一に保つ一方、RE量が増加するとREリッチ析出物や炭化物の量とサイズが増加した。650°C、882MPaの条件下で、LaとCeは合金の応力破断寿命を著しく向上させ、特に0.22 wt.%のRE添加サンプルは、RE無添加合金(55.2時間)の3倍以上にあたる179.3時間の応力破断寿命を示した。この特性向上は、REがγ′相を強化して転位を妨げ、PやSの偏析を減少させて結晶粒界を浄化すること、さらに微細なγ′相と組み合わさった小サイズのREリッチ析出物がジグザグ結晶粒界を形成し、応力集中を緩和して粒界亀裂の伝播を遅延させることによると考えられる。
- GH4079超合金に0.22 wt.%のLaおよびCeを添加することで、応力破断寿命が無添加合金の55.2時間から179.3時間(3倍以上)に向上した(650°C、882MPa条件)
- 希土類元素の添加によりγ′相の過剰な成長が抑制され、粒子が微細かつ均一に保たれることが確認された
- REリッチ析出物がジグザグ結晶粒界を形成し、応力集中を緩和して粒界亀裂の伝播を遅延させるメカニズムが示された
GH4079超合金への希土類元素(La/Ce)添加により応力破断寿命が3倍以上に向上した点は、高温材料分野での実用化価値が高い。航空機エンジンや発電タービンなど過酷環境下の部材コスト・寿命改善につながる可能性があり、材料サプライヤーや合金メーカーの競争力評価に有用な知見である。