Cloudflare、AI利用の異常行動を検知する「Identity-aware AI Gateway」と「User Insights」を発表
Catching rogue AI behavior with identity-aware analytics
Cloudflareは、AI利用における異常行動を検知するための新機能「Identity-aware AI Gateway」と「User Insights」を発表した。Identity-aware AI Gatewayは、Cloudflare Accessとの連携により、SAML対応IDプロバイダー(Okta、Entraなど)による認証を可能にし、APIキーの代わりにユーザーIDをリクエストに付与する。これにより、ユーザーごとの利用量制限や予算管理が可能になる。Flexportは、共有APIキーによる利用者の特定困難という問題を、この機能で解決したと述べている。User Insightsは、AI Gatewayを通過するトラフィックを分析し、各ユーザーやエージェントの通常の利用パターンを学習。そのパターンから逸脱した異常な行動を検知し、アラートを発する。異常検知は、ユーザーごとの過去30日間のセッションコストの95パーセンタイル(p95)を基準とし、その2倍を超えるセッションを異常候補とする。さらに、組織全体のセッションコスト分布からアカウントレベルの天井(p99)を設定し、より精度の高い異常検知を行う。将来的には、タスクベースのスマートルーティングやプロンプト分類による、より詳細な分析機能の提供を予定している。これらの機能は、AI Gatewayの全顧客に無料で提供され、追加設定なしで利用可能である。
- CloudflareがIdentity-aware AI GatewayとUser Insightsという2つの新機能を発表した
- Identity-aware AI GatewayはCloudflare Accessと連携し、SAML対応IDプロバイダー(Okta、Entraなど)による認証を可能にし、APIキーの代わりにユーザーIDをリクエストに付与する
- Flexportが共有APIキーによる利用者特定困難の問題を本機能で解決したと述べている
- User InsightsはAI Gatewayを通過するトラフィックを分析し、通常パターンから逸脱した異常行動を検知、過去30日間のセッションコストp95の2倍超を異常候補とする
- これらの機能はAI Gatewayの全顧客に無料で提供され、追加設定なしで利用可能
CloudflareがAI Gatewayにユーザー単位の認証・異常検知機能を追加し、AI利用の可視化とガバナンスを強化した点は、企業向けAIセキュリティ・監視市場の拡大を示す。Flexportのような実企業での導入事例があること、全顧客に無料提供されることでCloudflareのAI関連トラフィック捕捉力が強まる点に注目したい。