機能傾斜型サイザル/ガラス繊維強化ポリマー複合材料の開発と特性評価
Development and Characterization of Functionally Graded Sisal/Glass Fiber-Reinforced Polymer Composites
本研究では、構造用途に適した強度、耐久性、持続可能性のバランスを持つ機能傾斜型サイザル/ガラス繊維強化ポリマー複合材料を開発し、引張、圧縮、曲げ特性および吸水挙動を評価した。サイザル繊維は6%水酸化ナトリウム溶液で処理され、手積層法を用いて様々なサイザル繊維比率で複合材料が作製された。機械的試験の結果、引張強度は矩形試験片で146 MPa、複合材料バーで199.5 MPaを達成した。最高の圧縮強度(120 MPa)と曲げ強度(326 MPa)はサイザル繊維含有率20%で観察された。有限要素解析(FEA)の結果は、実験結果と合理的に一致し、最大引張強度181.24 MPa、最大圧縮強度147.57 MPaを示した。吸水試験では、繊維含有率と吸湿率の間に直接的な相関が見られ、サイザル繊維10%で1.40%、20%で2.55%、30%で3.85%であった。これらの結果は、機能傾斜型複合材料が従来の複合材料よりも優れた機械的特性を示すことを示唆しており、構造用途における材料性能の最適化に貢献する可能性がある。
- 機能傾斜型サイザル/ガラス繊維強化ポリマー複合材料を開発し、引張強度146 MPa(矩形試験片)、199.5 MPa(複合材料バー)を達成した
- サイザル繊維含有率20%で最高の圧縮強度120 MPa、曲げ強度326 MPaを達成した
- 有限要素解析(FEA)により最大引張強度181.24 MPa、最大圧縮強度147.57 MPaが確認され、実験結果と合理的に一致した
- 吸水試験で繊維含有率と吸湿率に直接的な相関を確認(10%で1.40%、20%で2.55%、30%で3.85%)
機能傾斜型サイザル/ガラス繊維強化ポリマー複合材料は、天然繊維を活用しながら機械的特性を大幅に向上させており、持続可能な構造材料としての実用化が進めば、自動車や建築など幅広い産業での採用が期待される。特に引張強度146〜199.5 MPa、曲げ強度326 MPaという数値は実用域に達しており、軽量化と環境負荷低減を両立する材料として投資価値がある。