現代の心房細動患者は、脳卒中のリスクがあるにもかかわらず抗凝固療法を受けていない - GARDENIAからの洞察
Contemporary patients with atrial fibrillation are not anticoagulated despite risks of stroke - Insights from GARDENIA
GARDENIA研究は、高リスクの心房細動(AF)患者における抗凝固療法(OAC)の非実施理由と転帰を調査した。CHA2DS2-VAスコアが2以上で出血リスクが高い704人のAF患者が登録され、4ヶ月以上追跡された。OACが開始されなかった主な理由は、過去の大出血(18.7%)、医師による高い出血リスク評価(17.1%)、患者の拒否(17.6%)であった。死亡率、脳卒中/全身性塞栓症(SE)/一過性脳虚血発作(TIA)、およびISTH major bleedingの100人年イベント率はそれぞれ13.22、2.12、2.21であった。GARFIELDリスク分析によると、抗凝固療法を受けていた場合と比較して、死亡リスクは31%、脳卒中リスクは40%増加し、大出血リスクは約30%減少すると推定された。患者登録率の低さにより、本研究は早期に終了した。結論として、高リスクAF患者におけるOAC非実施の主な原因は出血リスクの認識であり、リスク予測モデルでは抗凝固療法の脳卒中および死亡率低下のベネフィットが出血リスクを上回ることが示唆された。
- GARDENIA研究は、高リスク心房細動(AF)患者において抗凝固療法(OAC)が開始されなかった主な理由が、過去の大出血(18.7%)、医師による高い出血リスク評価(17.1%)、患者拒否(17.6%)であることを特定した
- GARFIELDリスク分析により、抗凝固療法を受けていない高リスクAF患者では、受けていた場合と比較して死亡リスク31%増、脳卒中リスク40%増、大出血リスク約30%減と推定された
- CHA2DS2-VAスコア2以上の高リスクAF患者704人を登録したが、患者登録率の低さにより早期終了した
本記事は心房細動(AF)患者における抗凝固療法のアンメットニーズを数値で示しており、特に高リスク患者において出血リスクへの懸念から治療が受けられていない実態が明らかになった。抗凝固薬市場はすでに成熟しているが、出血リスクの高い患者向けに新規メカニズムや安全性プロファイルの優れた抗凝固薬の開発余地を示唆しており、次世代抗凝固療法を手がけるバイオ企業にとって市場機会の定量的根拠となる。