風力タービンが炭素ゼロの「グリーンアンモニア」肥料を生産
Wind turbine is being used to produce zero-carbon "green ammonia" fertilizer
ミネソタ州のウェストセントラル研究普及センター(WCROC)は、1.65MWの風力タービンを利用して、風、水、空気のみから炭素フリーのグリーンアンモニア肥料を生産するパイロットプラントを稼働させている。このプラントでは、風力発電の電力で水を水素と酸素に分解し、大気中の窒素と結合させてアンモニアを合成する。これにより、従来のハーバー・ボッシュ法で化石燃料を使用し、大量の温室効果ガスを排出していた肥料製造プロセスを代替する。この技術は、年間約10億ドルを輸入肥料に費やしているアメリカ農業の脱炭素化と経済的自立、食料安全保障の向上に貢献する可能性がある。パイロットプラントは現在、1日あたり約1トンのグリーンアンモニアを生産している。
- ミネソタ州WCROCが1.65MWの風力タービンを利用したグリーンアンモニア製造パイロットプラントを稼働
- 風力発電の電力で水を電気分解し、大気中の窒素と結合させてアンモニアを合成するプロセスを採用
- パイロットプラントの生産能力は1日あたり約1トンのグリーンアンモニア
風力発電を活用したグリーンアンモニア生産の実証プラントがすでに稼働しており、従来の化石燃料ベースのハーバー・ボッシュ法からの転換が現実味を帯びてきている点に注目。年間約10億ドルの輸入肥料に依存する米国農業にとって、グリーンアンモニアは脱炭素とサプライチェーン自立の両方を達成する可能性があり、エネルギーと農業のクロスセクター投資テーマとして有望。ただし現時点での生産規模は1日1トンと小さく、スケールアップとコスト競争力が実用化の鍵となる。