Dark-Pi Imaging Systemによる細胞光散乱を用いた血小板凝集のオープンソース・ラベルフリー微小流体モニタリング
Dark-Pi Imaging System Permits Open-Source Label-Free Microfluidic Monitoring of Platelet Aggregation by Cellular Light Scattering
血小板機能の測定は、出血リスクと血栓リスクの判断、および抗血小板薬の研究に重要である。本研究では、低コスト、オープンソース、ハイスループット、カスタマイズ可能なダークフィールドイメージングシステム「Dark-Pi」を用いた、血小板機能解析のための新しい微小流体技術を発表する。このシステムは、Raspberry Piで制御されるカメラとシンプルなLED光源、3Dプリント部品で構成される。Dark-Piを用いてアデノシン5'-二リン酸負荷微小毛細管内の血小板凝集をイメージングし、明確なパターンを可視化した。このダークフィールド細胞光散乱アプローチは、細菌細胞用に以前開発されたものを血小板凝集の直接モニタリングに適応・最適化したものである。微小毛細管内で活性化する血小板の高画質・時間分解イメージングにより、従来の実験室法で測定された凝集と相関する血小板豊富血漿中の光散乱の変化を測定できた。この新しいプロトタイプシステムは、シンプルさ、低コスト部品、使い捨てのディップ&テスト微小流体フォーマットを組み合わせ、血小板機能の大規模研究への応用可能性を示唆している。
本記事は学術研究レベルのプロトタイプ開発であり、現時点で投資判断を左右する具体的な事業化・製品化の事象は確認できない。ただし、Dark-PiはRaspberry Piと3Dプリント部品で構成される極低コスト・オープンソースの血小板機能測定システムであり、既存の高価な血小板機能検査装置を代替する可能性がある。大規模スクリーニングやポイントオブケアでの活用が実現すれば、体外診断分野で新たな市場を創出しうるため、今後の企業によるライセンス取得や製品化動向を注視すべきテーマである。