ロボットの丁寧さはエラーを補えない:ユーザー調査の結果
Politeness cannot make up for robots’ errors
非人間型ロボットを用いた2つのユーザー調査により、ロボットの丁寧さとエラー行動がユーザーの認識に与える影響が調査された。丁寧さは、Lakoff(1973)の丁寧さの規則に基づき、3つの規則をすべて実装した「最も丁寧」な条件と、それらを省略した「厳格だが失礼ではない」条件で実施された。正しさは、エラーのないロボットの行動と意図的なエラーを含む行動を比較することで操作された。調査は、モバイルロボットとマニピュレーターロボットの2種類のロボットと2つの異なるタスクを用いて実施され、工学系の若年成人参加者59名(24~28歳)が参加した。参加者は一貫して、正確で丁寧なロボットを最も好意的に評価した。しかし、丁寧さはエラー行動の悪影響を相殺しなかった。両調査とも、正確だが厳格なロボットは、丁寧だが間違いを犯すロボットよりも高く評価された。これらの結果は、少なくとも技術的に熟練したユーザーが関わる実用的なタスク設定においては、丁寧さだけではパフォーマンスの失敗を補うことはできないことを示唆している。さらに、エラーを犯す丁寧なロボットは、率直だが正確なロボットよりもユーザーをさらに苛立たせる可能性がある。これらの発見は、ロボットの種類やタスクがユーザーの認識を大きく形成するため、HRIのパフォーマンスを異なるロボットの種類やタスク全体で評価することの重要性も強調している。
本記事はロボットの「丁寧さ」と「正確さ」のトレードオフに関する学術的なユーザー調査結果であり、投資判断に直接結びつく具体的な事業発表や製品ローンチ、企業の業績事象は含まれていない。基礎的なHRI(ヒューマンロボットインタラクション)研究の知見ではあるが、投資家が即座にアクションを起こすような材料ではない。