Sakana AI、8時間で100ページ超のレポートを作成する「超深層リサーチ」エージェントをローンチ
When deep research isn't enough for your business: Sakana AI launches 'ultra deep research' agent for 100+ page reports in 8 hours
東京拠点のAIスタートアップSakana AIが、初の商用製品「Sakana Marlin」を発表した。これは「仮想CSO(最高戦略責任者)」と称される自律型B2Bリサーチエージェントで、数秒でテキストを生成する従来のチャットボットとは異なり、最長8時間かけて自己完結型の推論ループを実行し、深く調査され、引用が豊富で、100ページに及ぶ戦略レポートやエグゼクティブスライドを提供する。Marlinは、ユーザーがコアなリサーチトピックを提供するだけで、初期仮説の形成、ウェブ上のデータ収集、情報源の相互参照による検証、複雑なビジネス環境内の因果関係のマッピングなどを自律的に行う。技術基盤は、Sakana AIの「Adaptive Branching Monte Carlo Tree Search (AB-MCTS)」と、複数のAIモデルを動的に選択・連携させる「Multi-LLM AB-MCTS」アーキテクチャに基づいている。この製品は、企業、金融機関、シンクタンクを対象としたエンタープライズ向けSaaSであり、顧客データは本人の明示的な同意なしにはモデルトレーニングに使用されない。価格は従量課金制から月額15万円のProプラン、月額40万円のTeamプラン、カスタム見積もりのEnterpriseプランまで用意されている。共同創業者はGoogleの「Attention Is All You Need」論文の共著者であるLlion Jones氏と、元Google Brainの研究者であるDavid Ha氏。同社は2025年後半にシリーズBラウンドで26億ドル超の評価額を達成している。
- Sakana AIが商用製品「Sakana Marlin」(仮想CSOエージェント)をローンチした
- Marlinは最長8時間かけて自己完結型の推論ループを実行し、100ページ超の戦略レポートを生成する
- 価格は月額15万円のProプラン、月額40万円のTeamプラン、カスタムのEnterpriseプランを設定
- 2025年後半にシリーズBで26億ドル超の評価額を達成している
- 共同創業者はLlion Jones氏(Attention Is All You Need共著者)とDavid Ha氏(元Google Brain)
Sakana AIが初の商用製品をローンチした点が重要。時価総額26億ドルのスタートアップが、LLMチャットボットではなく「長時間かけて深く調査するエージェント」という差別化戦略を取っており、B2Bリサーチ領域での収益化の成否は今後の評価に直結する。共同創業者が「Attention Is All You Need」の共著者という経歴もブランド力として機能しており、エンタープライズ顧客の獲得状況とリカーリングレベニューの成長を注視すべき。