カプコン、次世代ゲームエンジン向け高速データシリアライザ「RE:Dox」をオープンソースで公開
Capcom RE:Dox, open source serialization/deserialization for game engines
カプコンは、次世代ゲームエンジン「REX」向けに開発した高性能なトークンベース構造化データエンジン「RE:Dox」をオープンソースで公開した。RE:Doxは単なるJSONシリアライザではなく、構造化データをコンパクトなトークンDOM/IRに解析し、読み込み、編集、フォーマット変換、シリアライズ、デシリアライズ、自動並列デシリアライズに利用する。JSON、JSON5、CBOR、MessagePack、TOML、XML、HTML、CSV、INI、DOXなど多様なフォーマットに対応し、System.Text.Jsonと比較して最大約1.8倍高速なデシリアライズ、最大約2.8倍高速な並列デシリアライズ、最大約1.6倍高速なシリアライズを実現する。また、メモリ割り当ても削減され、カナダのJSONデータではSystem.Text.Jsonの約1/3に抑えられた。RE:Doxは、テープDOMの解析速度、ノードDOMの編集性、Newtonsoft.Jsonの柔軟性を兼ね備えることを目指している。Apache-2.0ライセンスで提供され、.NET 10以降で利用可能。GitHubでソースコードが公開されている。
- カプコンが次世代ゲームエンジン「REX」向けの高性能トークンベース構造化データエンジン「RE:Dox」をApache-2.0ライセンスでオープンソース公開した
- RE:DoxはSystem.Text.Json比でデシリアライズ最大約1.8倍、並列デシリアライズ最大約2.8倍、シリアライズ最大約1.6倍高速で、カナダのJSONデータではメモリ割り当てを約1/3に削減した
- JSON/JSON5/CBOR/MessagePack/TOML/XML/HTML/CSV/INI/DOXなど多様なフォーマットに対応し、.NET 10以降で利用可能、GitHubでソースコードを公開している
カプコンが自社ゲームエンジン「REX」向けの高速データシリアライザ「RE:Dox」をApache-2.0でオープンソース公開した点は、ゲーム開発会社が汎用ミドルウェア領域に踏み込み、自社エンジンのエコシステム拡大と外部開発者獲得を狙う動きとして注目される。System.Text.Json比でデシリアライズ最大約1.8倍・並列デシリアライズ約2.8倍・シリアライズ約1.6倍、メモリ割り当ても約1/3という性能指標は、.NET系のデータ処理基盤を手掛ける企業やゲームエンジン・ミドルウェア市場の競合にとって中期的な脅威・代替候補になり得る。直接の売上寄与は読みにくいが、無償公開による技術ブランド強化と人材・パートナー獲得を通じた間接的な企業価値への影響を注視したい。