英国のEV販売台数が36%増、9月に過去最高を記録
UK EV sales surge 36% to record high in September
英国のバッテリー式電気自動車(BEV)の販売台数は9月に過去最高の99,199台に達し、前年比36.3%増、市場シェア28.3%を記録した。プラグインハイブリッド車(PHEV)も55.7%増の59,563台で市場シェア17.0%となり、両者を合わせた電動車(プラグ付き車両)は市場の45.3%を占めた。ガソリン車と従来のハイブリッド車は減少した。テスラのモデル3がEV販売台数でトップとなり、英国全体でも2番目に売れた車種となった。BYDのシーリオン7とシールがそれに続いた。自動車業界団体SMMTは、この記録的な販売台数を根拠に、英国のEV目標達成は困難であると主張している。SMMTによると、2026年のZEV目標(33%)達成には、第4四半期に市場の約60%をEVが占める必要があると試算しているが、これは現実的ではない。しかし、CO2排出量削減によるクレジット制度や他社からのクレジット購入など、目標達成のための柔軟性も存在する。
- 英国の9月BEV販売は99,199台で過去最高、前年比36.3%増、市場シェア28.3%を記録した。
- PHEVは55.7%増の59,563台(シェア17.0%)、BEVと合わせたプラグ付き車両は市場の45.3%を占め、ガソリン車と従来型ハイブリッドは減少した。
- テスラのモデル3が英国のEV販売で首位、全体でも2番目に売れた車種となり、BYDのシーリオン7とシールが続いた。
- 業界団体SMMTは2026年ZEV目標33%の達成に第4四半期で約60%のEVシェアが必要と試算し、目標達成は困難と主張。ただしCO2排出量クレジット制度や他社クレジット購入による柔軟性も存在する。
英国EV市場がBEV+28.3%、PHEV+17.0%と電動車で市場の45.3%を占めるまで拡大した点は、欧州の電動化需要が政策主導から実需主導へ移行しつつある証左として注目したい。特にBYDのシーリオン7/シールが販売上位に入り、テスラのモデル3に迫る構図は中国勢の欧州シェア浸食が現実の数字として表れた重要シグナルで、欧州・中国OEMの競争力評価やバッテリー/部品サプライチェーンへの投資判断に直結する。一方SMMTが示す「2026年ZEV目標33%にはQ4に約60%のEVシェアが必要」という試算は、目標未達時のクレジット購入・CO2排出量クレジット制度による緩和が働くことを意味し、規制リスクが顕在化する前に政策調整やインセンティブ再設計が入る可能性が高い。EV関連規制・補助金の動向と、中国製EVへの関税・価格競争の行方を継続的にウォッチすべき局面と考える。