オーストラリアで「TeamPCP」とされるハッカー2名を逮捕
Two Alleged ‘TeamPCP’ Hackers Arrested in Australia
オーストラリア連邦警察(AFP)は、ソフトウェアサプライチェーン攻撃を長期間にわたり実行したとされるサイバー犯罪グループ「TeamPCP」のメンバーと思われる2名の男性(21歳と23歳)を西オーストラリア州で逮捕した。両名は、数千のグローバル企業から不正に金銭を奪うために悪意のあるオープンソースソフトウェアを作成したとされるサイバー犯罪シンジケートに関与した疑いが持たれている。逮捕されたのは、23歳のルーベン・イアン・トムソン(Ruben Ian Thomson)容疑者(@pcpcasperと関連付けられている)と、21歳のマイケル・ゲブラー(Michael Gaebler)容疑者(@pcpcatsと関連付けられている)と報じられている。TeamPCPは2025年後半にサイバー犯罪シーンに登場し、数百のオープンソースソフトウェアツールに悪意のあるコードを埋め込み、被害者から利益を強奪していた。同グループは、GitHubやNPMなどの公開コードリポジトリで開発者の認証情報がフィッシングされたり盗まれたりした際に、Shai-Huludと名付けられた自己増殖型ワームを使用して企業のクラウド環境を侵害したことで知られる。TeamPCPは、LiteLLMというオープンソースAIゲートウェイを侵害し、2,500以上の組織からクラウドサービスキーやその他の秘密情報を盗んだとされている。また、Microsoft傘下のGitHubで少なくとも3,800のリポジトリを侵害したと主張している。逮捕されたトムソン容疑者は、オーストラリアのパース出身で、南アフリカのピーターマリッツバーグ出身であることが示唆されている。ゲブラー容疑者も西オーストラリア州出身である可能性が高い。両名は14件のサイバー犯罪容疑に直面しており、9月18日に裁判所に出廷予定である。
- オーストラリア連邦警察(AFP)が、ソフトウェアサプライチェーン攻撃を長期間実行したとされるサイバー犯罪グループ「TeamPCP」のメンバーとみられる21歳と23歳の男2名を西オーストラリア州で逮捕した。
- TeamPCPは自己増殖型ワーム「Shai-Hulud」を使い、GitHubやNPMでフィッシング等により窃取した開発者認証情報を利用して企業のクラウド環境を侵害していた。
- TeamPCPはオープンソースAIゲートウェイ「LiteLLM」を侵害し、2,500以上の組織からクラウドサービスキーや秘密情報を窃取したとされる。
- TeamPCPはMicrosoft傘下のGitHubで少なくとも3,800のリポジトリを侵害したと主張している。
- 逮捕されたのはルーベン・イアン・トムソン容疑者(@pcpcasper)とマイケル・ゲブラー容疑者(@pcpcats)で、両名は14件のサイバー犯罪容疑に直面し9月18日に裁判所に出廷予定。
ソフトウェアサプライチェーン攻撃が大規模化しており、GitHubやNPMといったOSSエコシステム全体の信頼性が問われる事態。TeamPCPはAIゲートウェイLiteLLMを侵害して2,500超の組織からクラウド認証情報を窃取し、GitHubの3,800リポジトリにも侵入したと主張している。逮捕は抑止力になるが、OSS依存の深いAI・クラウド企業にとっては自社の依存関係管理・シークレット管理の再点検が急務で、サプライチェーンセキュリティ(SCA/シークレットスキャン等)への需要拡大につながる点を注目したい。