テスラ、7年遅れでサイバートラックの量産を開始
Tesla Semi finally enters volume production, 7 years behind schedule
テスラはネバダ州の新工場でサイバートラックの量産を開始しました。この工場は年間5万台の生産能力を持ちます。2017年に発表され2019年納入予定だったこのクラス8のトラックは、7年遅れで納入が開始されます。新工場は180万平方フィートの広さを持ち、標準、ロングレンジ、欧州仕様の全バリアントを同じラインで生産します。テスラは部品のプレスからバッテリー、駆動軸、冷却モジュール、シートに至るまで、ほとんどの部品を内製する垂直統合を強調しています。バッテリーは従来の2170セルから自社製4680セルに変更され、航続距離を犠牲にすることなくバッテリー重量とkWhを削減しました。また、より安価で信頼性が高く効率的なスチールケージローターを採用した駆動システムや、油圧ポンプを廃止した電動ステアリングを搭載しています。航続距離は標準モデルで325マイル、ロングレンジモデルで500マイル(いずれも積載量82,000ポンド時)とされています。テスラは、ディーゼル車と比較して、電気代の方が1マイルあたりの燃料費が大幅に安いという経済的なメリットを強調しています。顧客としては、ペプシコ、DHL、US Foodsなどが挙げられ、ZET SCALEアライアンスは2,500台のサイバートラックを発注しました。価格は500マイルモデルで約29万ドル、標準モデルで約26万ドルと推定されていますが、これは2017年の発表価格から約60%上昇したものの、平均的なクラス8電気トラックより約14万5千ドル安価です。テスラは、2026年の実績として98%以上の稼働率とほぼメンテナンスフリーであることを主張しています。メガチャージャーでは30分で航続距離の60%を回復できるとしています。
- テスラがネバダ州の新工場でサイバートラックの量産を開始。年間生産能力は5万台、工場面積は180万平方フィート。
- 2017年発表・2019年納入予定だったクラス8トラックが7年遅れで納入開始。標準、ロングレンジ、欧州仕様の全バリアントを同一ラインで生産。
- バッテリーを従来の2170セルから自社製4680セルに変更し、航続距離を犠牲にせずバッテリー重量とkWhを削減。プレス部品からバッテリー、駆動軸、冷却モジュール、シートまで大部分を内製する垂直統合を強調。
- より安価で信頼性が高く効率的なスチールケージローターを採用した駆動システムと、油圧ポンプを廃止した電動ステアリングを搭載。
- 航続距離は標準モデル325マイル、ロングレンジモデル500マイル(積載量82,000ポンド時)。メガチャージャーで30分で航続距離の60%を回復。
- 価格は500マイルモデル約29万ドル、標準モデル約26万ドルと推定。2017年発表価格から約60%上昇したが、平均的なクラス8電気トラックより約14万5千ドル安価。
- 顧客としてペプシコ、DHL、US Foodsが挙げられ、ZET SCALEアライアンスが2,500台のサイバートラックを発注。
テスラが7年遅れでサイバートラックの量産に漕ぎ着けた点は、EVトラック事業の実行力に対する懸念を一定程度払拭する材料。年間5万台の能力を持つネバダ新工場での垂直統合と4680セル採用は、コスト構造と航続距離の両立を狙うもので、クラス8電動トラック市場での価格競争力を左右する。ZET SCALEアライアンスの2,500台発注やペプシコ、DHLなど大口顧客の存在は需要の実在を示す一方、2017年発表比で約60%上昇した価格設定と、テスラ自身が主張する98%稼働率・ほぼメンテナンスフリーという運用実績の検証可能性が今後の収益性を占う上での注目点。電動ステアリングやスチールケージローターなど部品内製化の進展は、サプライヤーへの影響とテスラのマージン改善余地の両面で注視したい。