BYD、最も安価なEV「シーガル」を大型化・高級化へ
BYD’s cheapest EV is getting bigger and fancier
BYDは、約1万ドルから販売されている同社で最も安価なEV「シーガル」の次世代モデルを開発中である。新型シーガルは、現行モデルよりも全長が425mm長くなり、全長4,205mm、全幅1,810mm、全高1,570mm、ホイールベース2,650mmとなる。内装はアンビエントライトやパワー調整・マッサージ機能付きフロントシート、広々とした後部座席、大型センターインフォテインメントスクリーン、物理ボタンなどを備え、より高級感を増している。また、94Lのフロントトランク(フランク)や最大1,380Lのラゲッジスペースも確保される。パワートレインは、現行の55kWから95kW(127hp)に強化されたモーターを搭載し、リアモーター駆動に変更される。先進運転支援システム(ADAS)の搭載も示唆されており、LiDARの搭載も確認されている。中国では「Great Seagull」として2026年末に発売予定で、欧州など海外市場でも「Dolphin Surf」または「Dolphin Mini」として展開される見込み。価格は欧州で約3万ユーロ(約3万5千ドル)からになると予想されている。
- BYDが最安値EV「シーガル」の次世代モデルを開発中。全長4,205mm(現行比+425mm)、全幅1,810mm、全高1,570mm、ホイールベース2,650mmに大型化
- モーター出力を現行55kWから95kW(127hp)へ強化し、リアモーター駆動に変更。LiDARを含むADAS搭載も確認
- 中国では「Great Seagull」として2026年末発売予定、欧州など海外では「Dolphin Surf」または「Dolphin Mini」として展開見込み。欧州価格は約3万ユーロ(約3万5千ドル)と予想
BYDが約1万ドルの最廉価EV「シーガル」を大型化・高級化し、モーターを55kWから95kWへ強化、リアモーター駆動化とLiDARを含むADAS搭載まで進める点は、低価格帯EVの競争軸を「価格」から「装備・性能」へ移す動きとして重要。2026年末の中国「Great Seagull」投入に続き、欧州では「Dolphin Surf / Dolphin Mini」として約3万ユーロで展開される見込みで、欧州の量販EV市場における中国勢のシェア拡大と現地メーカーの価格・収益圧力を示唆する。低価格帯へのADAS/LiDAR標準化が進めばLiDARや車載センサー、パワー半導体のサプライチェーン需要にも波及し得る点を注視したい。