NIO、第3四半期の納車台数は25%増加も、9月の成長率は7.7%に鈍化
NIO (NIO) Q3 deliveries rise 25%, but September growth slows to 7.7%
NIOは2026年第3四半期に109,178台のEVを納車し、前年比25.4%増となった。しかし、9月の納車台数は前年比7.7%増の37,408台にとどまり、2026年で最も低い成長率となった。これはONVOブランドの販売台数が43%減少したことが主な要因である。ブランド別に見ると、プレミアムブランドのNIOは69%増の62,500台、FIREFLYは51.8%増の18,950台だったのに対し、大衆向けブランドのONVOは26.4%減の27,728台となった。2026年の年間納車目標台数(456,000~489,000台)達成は困難な見通しであり、第4四半期の目標である月平均40,000台でも年間目標の下限に約36,000台届かない計算になる。一方で、NIO Powerバッテリー交換ユニットの30%を吉利汽車に売却し、キャッシュ獲得とコスト負担のパートナーを得た。第2四半期の車両粗利率は18.5%に改善し、非GAAPベースで営業利益も黒字化した。
- NIOは2026年第3四半期に109,178台のEVを納車し、前年比25.4%増となった。
- 9月の納車は前年比7.7%増の37,408台にとどまり、2026年で最も低い成長率となった。
- ブランド別では、NIOが69%増の62,500台、FIREFLYが51.8%増の18,950台だった一方、大衆向けONVOは26.4%減の27,728台(9月単月では43%減)となった。
- 2026年の年間納車目標(456,000~489,000台)は達成が困難な見通しで、第4四半期に月平均40,000台でも下限に約36,000台届かない。
- NIO Powerのバッテリー交換ユニット30%を吉利汽車に売却し、キャッシュ獲得とコスト負担のパートナーを確保した。
- 第2四半期の車両粗利率は18.5%に改善し、非GAAPベースで営業利益が黒字化した。
NIOの四半期納車は前年比25.4%増と伸びているものの、9月単月の伸びが7.7%まで鈍化し、中国EV市場の減速と価格競争の激化が鮮明になった。とくに大衆向けONVOの43%減(四半期ベースで26.4%減)は、量産スケールで収益を取る戦略の綻びを示しており、年間目標(456,000~489,000台)の未達リスクは株価の下方要因になり得る。一方、バッテリー交換網「NIO Power」の30%を吉利汽車に売却したのは、設備負担の外部化とキャッシュ確保を両立させる資本配分の巧さとして評価でき、車両粗利率18.5%と非GAAP営業黒字化という収益改善トレンドの持続性と併せて、売上台数よりも一台あたり採算とバランスシート改善の進度を注視したい。