ChatGPTの会話が外部委託業者に読まれていた可能性、集団訴訟で主張
Humans Are Reading Your ChatGPT Chats, Lawsuit Claims
OpenAIが、外部委託業者にChatGPTの会話を読ませ、要約・評価させていたにもかかわらず、利用規約やプライバシーポリシーで開示していなかったとして、米国で集団訴訟が提起された。訴訟は「Project Lily」と呼ばれるプログラムについて、404 Mediaの報道を基に、2026年9月16日にカリフォルニア州北部地区連邦裁判所に提出された。原告は、OpenAIが自動化されたプライバシーフィルターを使用しているものの、個人情報が漏洩する可能性があり、利用規約等で十分な開示がなされていなかったと主張している。この訴訟は、米国在住のChatGPT利用者(無料・有料含む)を対象としており、サブスクライバーやカリフォルニア州の利用者を対象としたサブクラスも提案されている。訴訟では、同意なしに外部レビュアーに会話を送信することを禁止し、モデル改善設定をデフォルトでオフにすること、およびチャットウィンドウでの警告表示を求めている。OpenAIはまだ法廷で応答しておらず、訴状の申し立ては証明されていない。
- OpenAIが外部委託業者にChatGPTの会話を読ませ要約・評価させていたことが、利用規約やプライバシーポリシーで開示されていなかったとして米国で集団訴訟が提起された
- 訴訟は「Project Lily」と呼ばれるプログラムに関する404 Mediaの報道を基に、2026年9月16日にカリフォルニア州北部地区連邦裁判所へ提出された
- 原告は自動化されたプライバシーフィルターだけでは個人情報漏洩の可能性があり開示が不十分だと主張し、無料・有料の米国在住ChatGPT利用者を対象に、サブスクライバーやカリフォルニア州利用者のサブクラスも提案している
- 訴訟は同意なしの外部レビュアーへの会話送信の禁止、モデル改善設定のデフォルトオフ、チャットウィンドウでの警告表示を求めている
OpenAIのデータガバナンスを巡る集団訴訟で、AI企業の「モデル改善のための人手レビュー」がプライバシー開示義務違反として法的リスクに発展した点が重要。原告がモデル改善設定のデフォルトオフや送信禁止といった運用変更を求めているため、AIサービス各社のデータ取扱いポリシーとコンプライアンスコスト、ひいては学習データ調達・アノテーション外注のサプライチェーン見直しに波及しうる。今後の司法判断はAI業界全体の規制リスク評価に影響するため注視したい。