スペイン、ウェブアーカイブサービス「Archive.today」とそのミラーサイトのブロックを命令
Spain Orders Blocks on Archive.today and Its Mirrors
スペインの文化省傘下の知的財産委員会は、ウェブアーカイブサービス「Archive.today」とそのミラーサイト(Archive.is、Archive.ph、Archive.li)に対し、ブロックを命じました。これにより、スペイン国内のユーザーがこれらのサイトにアクセスしようとすると、「違法なウェブサイトにアクセスしようとしています」と表示される政府ページにリダイレクトされます。この措置は、知的財産権で保護されたコンテンツへの違法なアクセスを助長しているとされ、ユーザーは違法行為に加担し、自身のセキュリティやデータ、デバイスを危険にさらしていると警告されます。このブロックは8月中旬から一部のISPで開始され、他のISPも追随しました。命令は知的財産委員会によって出されましたが、苦情は匿名の権利保有者から提出されたもので、裁判所の判決ではなく行政処分です。この手法は、過去にスポーツ中継を配信するサイトに対してもスペインで用いられています。Archive.todayは、削除・変更された、あるいはペイウォールの背後にあるウェブページのスナップショットを保存するサービスであり、研究者やジャーナリストにとって貴重なツールです。
- スペインの文化省傘下の知的財産委員会が、ウェブアーカイブサービス「Archive.today」およびミラーサイト(Archive.is、Archive.ph、Archive.li)に対してブロックを命令
- スペイン国内のユーザーはこれらのサイトへのアクセス時に「違法なウェブサイトにアクセスしようとしています」と表示される政府ページへリダイレクトされる
- ブロックは8月中旬から一部ISPで開始され、他のISPも追随した
- 措置は裁判所の判決ではなく、匿名の権利保有者からの苦情に基づく知的財産委員会による行政処分
- 同様の行政的手法は過去にスポーツ中継を配信するサイトに対してもスペインで用いられた
スペインの行政当局がウェブアーカイブサービスへのISPレベルでのブロックを命じた事例。裁判所判決ではなく匿名の権利者からの苦情に基づく行政処分である点が重要で、EU圏での知財執行とISPブロックの拡大傾向は、通信事業者・CDN・DNS事業者、そしてアーカイブ/データ保存系のデジタルサービスにとってコンプライアンスコストとサービス設計上のリスク要因となる。過去のスポーツ中継サイトへの同様措置からの前例拡大と見るべきで、研究者・ジャーナリスト向けの公開情報インフラの可用性低下は、情報アクセスを前提とするデータ・AI学習用データ資産の調達リスクにも波及しうる。